近年SNSを中心に「ベビーシャワー」というお祝い行事を見聞きすることが増えてきました。とはいえ、日本ではまだまだ知名度が低いので「ベビーシャワーって何?」「どんなことをするの?」と疑問に思っている方も多いかもしれません。今回はベビーシャワーの内容や喜ばれるプレゼント、開催するうえで気を付けたいポイントなどについてご紹介します。
「ベビーシャワー」とは

ベビーシャワーは出産を控えた妊婦さんの安産を祈願するパーティーです。アメリカ発祥の文化ですが、近年は日本でも広まり始めています。英語の「シャワー(shower)」には「(雨などを)降らせる」という意味もあり、「妊婦さんと生まれてくる赤ちゃんに祝福の気持ちを降り注ごう」「たくさんのプレゼントを贈ろう」という意味が込められています。
もともとは初産を控えた妊婦さんに、母親になるための心得などを伝える女性のみの行事だったそうです。現在では男性や子どもたちも参加し、一人目だけではなく二人目、三人目の出産に対しても行われるようになってきました。
ベビーシャワーでは何をするの?

ベビーシャワーの内容は一般的なホームパーティーとあまり変わりません。料理やドリンクを用意し、お部屋を飾り付け、楽しくおしゃべりしたりゲームをしたりして過ごします。妊婦さんのためのパーティーなので、マタニティにまつわるレクリエーションを行うことも多いようです。
ベビーシャワー特有なのは、“ダイパーケーキ”(おむつケーキ)を飾ること。華やかかつ実用的なダイパーケーキは、装飾のメインに使うとグッと雰囲気が盛り上がります。

ベビーシャワーはいつ頃開催する?

妊婦さんへの負担を少なくするため、安定期に入った後の7~8ヶ月頃に開催することが多いようです。予定日より出産が早まる可能性もあるため、安定期に入ったら早めに計画を立てると良いでしょう。
パーティーの主催者は友人や家族となるケースが多いのですが、妊婦さん本人が計画して開催することもあります。サプライズで開催されることもありますが、時間帯や日程は妊婦さんとよく相談して決めるのがおすすめです。
ベビーシャワーでもらって嬉しいもの

ベビーシャワーにプレゼントを持参する場合は、出産を応援する意味を込めて妊婦さん向けのアイテムを選ぶと喜ばれるでしょう。具体的には次のようなアイテムがよく贈られます。
- 参加者からの寄せ書き
- スイーツ
- ノンアルコールドリンク
- ノンカフェインのお茶やコーヒー
- ボディクリームなどの美容アイテム
- 入院時に必要なもの
- カタログギフト
- おむつや肌着などのベビーグッズ
日本では出産前にベビーグッズなどを贈るのはマナー違反という考え方が根強くあり、無事出産を終えてから「出産祝い」を贈るのが一般的。しかし、アメリカではベビーシャワーで出産前に妊婦さんにプレゼントを贈ることが多いようです。
妊婦さんにとっては、出産前にベビーグッズを買いに行く手間が省けたり、先輩ママたちにベビーグッズの使い方をレクチャーしてもらえたりと嬉しいメリットがあります。
とはいえ、ベビーシャワーが妊婦さんへのプレッシャーになってしまっては本末転倒。出産後に使うベビーグッズなどよりも、妊婦さん向けのアイテムの方が喜ばれる傾向があります。妊婦さん本人の気持ちを最優先に考えてプレゼントを選びましょう。
ベビーシャワーのプレゼントの相場

ベビーシャワーのプレゼントは、ひとり3,000~5,000円程度が相場です。あまりに高額なものは妊婦さんに余計な気を使わせてしまうので注意しましょう。ただし、相場の範囲内で参加者がお金を出し合い、高価なものをひとつ贈るのはOK。反対に「妊婦さんも参加者も気軽に楽しめる」のがコンセプトなら1,000円前後のプチプラアイテムでもかまいません。
飲食代や会場の装飾代にいくらかけるか、参加費を徴収するかどうかなどによって全体の必要経費が変わってきます。プレゼント代は参加者の顔ぶれやパーティーの内容を考慮して検討するようにしましょう。
安産祈願はベビーシャワーで!
妊娠中は心配事の多さや体調の悪さが影響し、ささいなことでナイーブになってしまう妊婦さんも少なくありません。プレゼントの内容はもちろん、ベビーシャワーを開催するかどうかも妊婦さん本人の希望を尊重するようにしましょう。