結婚式の引き出物などでよく贈られるバウムクーヘンですが、どんな意味があって贈られているのかご存じでしょうか?
今回はバウムクーヘンの名前の由来や日本での歴史、お祝いで贈るときにどんなメッセージが込められているのかをご紹介します。
バウムクーヘンの意味や歴史
日本では手軽に食べられているバウムクーヘンですが、本場ドイツではお祝いやクリスマスなどの特別な日にしか食べない高級品です。
バウムクーヘンの名前の由来
バウムクーヘンはドイツ語で「木のケーキ」という意味です。
バウム(Baum)は木、クーヘン(Kuchen)はケーキ・焼き菓子という意味を持っています。
バウムクーヘンの断面はいくつもの層になっており、これが木の年輪のように見えることからバウムクーヘンと名付けられたのです。
バウムクーヘン発祥の地と日本での歴史
バウムクーヘンは1800年代にドイツで生まれ、第一次世界大戦の際に日本に伝わってきました。
バウムクーヘンで有名な製菓会社「ユーハイム」の創始者であるカール・ユーハイムが、日本に捕虜として連れてこられ、広島県物産陳列館でバウムクーヘンを焼いたのが始まりです。
カール・ユーハイムは戦後も日本に留まり、菓子職人として「明治屋」や東京・銀座の「カフェ・ユーロップ」に勤め、1921年に横浜で「ユーハイム」を創業しました。
それ以降、バウムクーヘンは普段食べるお菓子やお祝いで贈る縁起物としても、日本に広く普及していったのです。
バウムクーヘンとバームクーヘンの違い
バウムクーヘンとバームクーヘンの表記の違いとして、公式に定められたものはありません。
日本国内で販売する場合は、どちらで表記するかは販売者の自由です。
ただ、ドイツのバウムクーヘンは国立ドイツ菓子協会によって製法が定められており、製造する菓子店も限られています。
そのため、より本格的なものを食べたいときは、バウムクーヘンと表記されたものの中から探すといいでしょう。
バウムクーヘンは贈り物にぴったり
日本では、木の年輪のような見た目に意味合いを持たせ、さまざまなシーンでギフトとして贈られています。
結婚祝いや引き出物
結婚祝いや引き出物の中でも定番ギフトのバウムクーヘン。
木の年輪が長い年月をかけてできあがっていくことから、「結婚する2人が一緒に年月を重ねていく」「幸せを重ねていく」ことへの祝福の気持ちが込められています。
また、薄い生地を何層にも重ねて作るバウムクーヘンの工程を「2人で時間をかけて家庭を築いていく様子」になぞらえて贈り物にされているそうです。
敬老の日
敬老の日のプレゼントとしてもバウムクーヘンは人気があります。
長い年月をかけて年輪を重ねていく木のように、長寿を願うメッセージとして贈られているのです。
バウムクーヘンはしっとりとしていて柔らかいので、お年寄りの方でも食べやすいというメリットもあります。
ホワイトデーのお返し
ホワイトデーのお返しにも、バウムクーヘンはオススメです。
大切なパートナーへ「これからも2人で時間を重ねていきたい」というメッセージを込めて贈ることができます。
ただ、義理チョコや本命でない方へのお返しには適していないといえるので注意しましょう。
バウムクーヘンを贈らないほうがいいケース
手土産にも喜ばれるバームクーヘンですが、中には他のお菓子を贈ったほうがいいケースも存在します。
お見舞い
病気で心と体が弱っている方には、本人からリクエストがない限りバウムクーヘンを贈るのは避けましょう。
長寿などのおめでたい意味合いが、長く続く闘病生活を連想させてしまうこともあるのです。
病気と闘っている時は、とても繊細になっていることが多いので、手土産選びには注意が必要です。
香典返し
香典返しには形に残らない食べ物や消耗品を選ぶのがマナーとされています。しかし、バウムクーヘンは失礼と受け取られてしまう場合があるので注意しましょう。
バウムクーヘンの生地が何層にも重なっている様子が「不幸が繰り返される」というイメージにつながってしまうことがあるためです。
香典返しには別の焼き菓子を選ぶことをオススメします。
ギフトにおすすめのバウムクーヘン2選
常温で日持ちのするバウムクーヘンはお祝いに最適!
個包装で食べやすいバウムクーヘンのギフトセットを厳選してご紹介します。
スターバックスコーヒー3個+バームクーヘン6個ギフトセット
お菓子と一緒に人気のコーヒーも添えて♪
程よい甘味のバウムクーヘンとコーヒーがベストマッチのセットです。
バームクーヘン4個+丸型ハーバリウムセット
お菓子と一緒にお花も贈りたい方に♪
飾りやすいミニサイズのハーバリウムとバウムクーヘンのセットです。
縁起のいいバウムクーヘンをお祝いに贈ろう
バウムクーヘンは、良好な関係を築いていきたいお相手や、人生の節目をお祝いする贈り物にぴったりの焼き菓子です。
祝福や幸せを願う気持ちをギフトで伝えたいときに、ぜひ贈ってみてくださいね。