長寿祝いのひとつである「米寿」は、88歳を迎えたことのお祝いです。88歳のお祝いをなぜ「米寿」と呼ぶのか、その由来とお祝いの仕方、そして「米寿祝いにぴったりなギフト」をご紹介します。
88歳のお祝いを米寿という理由・由来
「88」を漢数字にすると「八十八」です。米寿の「米」の字をよく見てみると、「八+十+八」に分解できます。「お米が実って収穫するまでに88回の手間がかかる」ことから「米」という漢字ができたとも言われており、これが88歳のお祝いを「米寿」と呼ぶようになった理由です。
米寿を象徴する色は?
長寿祝いにはそれぞれシンボルカラーがあり、米寿の色は金茶色・黄色・金色といわれます。「米」になぞらえて、実った稲穂の色と考えると覚えやすいですね。
金色は金運上昇や成功を表す縁起がいい色でもあります。米寿祝いのプレゼントの色にルールはありませんが、シンボルカラーである黄色や金色のものが人気です。
米寿のお祝いの金額相場は?
米寿のお祝いの相場は「誰から贈るか」によって違ってきます。米寿を迎えられる方に子供や孫が複数いる場合は、事前に金額やプレゼントの内容についてすり合わせをしておきましょう。実際にどれだけの金額を使うかは各家庭の事情によって変わってくるので、あくまで目安としてお考えください。
子供から親へ:1万円〜5万円
孫から祖父母へ:1,000円〜3万円
おじ・おばなどの親族へ:5,000円〜1万円
孫の金額相場に幅があるのは、米寿を迎えたときの孫の年齢が人によって違うためです。孫が成人している場合は1万円〜3万円程度が相場ですが、まだ小さいうちは似顔絵など手づくりのプレゼントでも十分喜ばれます。
現金を贈るのはアリ?ナシ?
葬儀や結婚など、特定の場面をのぞいて「目上の方に現金を贈ること」はマナー違反になります。とはいえ、米寿祝いは基本的に身内でのお祝いごとですから、絶対にNGというわけではありません。
これまでもプレゼントは現金が多かった、本人から現金で欲しいと希望があったなどの理由があれば問題ないでしょう。現金と一緒に「ずっと元気でいてね」「いつもありがとう」といったメッセージをひと言添えるだけでも、生々しさが軽減されます。
「何を選べば喜んでもらえるかわからないから、無難に現金で」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのはお金よりも気持ちです。相手の笑顔を思い浮かべながら選んだものなら、金額や品物にかかわらずきっと喜んでもらえます。
現金を贈る際はご祝儀袋に入れる
米寿祝いを現金で贈る場合は、手渡し・郵送にかかわらずきちんとご祝儀袋に入れましょう。長寿祝いは「何度あってもおめでたいこと」なので、水引は紅白または金銀の「ちょう結び」を選びます。
表書きには「御祝」「米寿祝」「祝米寿」「米寿お祝い」など、米寿のお祝いであることがわかるように書きましょう。まれに、「米寿御祝」など四文字の表書きは縁起の悪い「死文字」と考える方もいらっしゃるので、念のため避けた方が安心です。
水引をはさんで下段に、贈り主のフルネームを書きます。家族や親戚の連名で贈る場合は「子供一同」「孫一同」「親戚一同」などとしてもかまいません。
米寿は数え年と満年齢、どっちでお祝いするべき?
米寿祝いのタイミングは、昔からの風習で考えると「数え年で88歳」になったときといえます。しかし、現代では数え年より満年齢の考え方が一般的であることから、数え年・満年齢どちらでお祝いしても特に問題ありません。
親戚一同が集まりやすいとき、主役の体調がいいときなど、祝う側・祝われる側双方の都合がいいタイミングでお祝いするといいでしょう。数え年と満年齢の違い について詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
【長寿祝い(賀寿)種類と色一覧】年齢・由来・読み方も紹介「米寿は祝ってはいけない」と言われるのはなぜ?
長寿のお祝いはおめでたいことのはずですが、「米寿をお祝いすると早死にするからよくない」などと言われることがあります。
「長寿のお祝いをすると死期を早める」という事実はありませんが、実際に経験した人からすると「お祝いをしたせいで……」と感じてしまうのも無理はありません。
とはいえ、何もしないまま亡くなってしまったら「あのとききちんとお祝いをしてあげればよかった」という別の後悔が生まれてしまいます。いつ“その時”が来るかわからないからこそ、節目の長寿祝いはきちんとお祝いしてあげましょう。
米寿のプレゼントに!黄色・金色のギフト9選
米寿のシンボルカラーである「黄色・金色」のギフトを厳選してご紹介します。何を贈るかお悩みの方は、ぜひプレゼント選びの参考にしてください。
黄色ちゃんちゃんこ6点セット
昔ながらの米寿祝いをしてみたい方におすすめな、ちゃんちゃんこセットです。長寿祝いでちゃんちゃんこ(赤ちゃん用の服)を着るのは「生まれ直して赤ちゃんに戻る」ことにちなみます。お祝いの席で着てもらえば、盛り上がること間違いなし!
- ちゃんちゃんこ
- 頭巾(ずきん)
- 末広(すえひろ)
- お祝いのしおり
- 化粧箱
- 手渡し用ギフトバッグ
ご長寿黄色座布団(米寿・傘寿)
黄色のカバーにお名前の刺繍が入った座布団です。刺繍位置は隅なので、お祝いのあとも気軽に普段使いできます。カバーは綿100%の「ブッチャー組織(くみおり)」で、肌当たりよく快適な使い心地です。中綿には適度なクッション性と硬さがあり、床つきしにくいのもポイント。
ゴールド賀茂鶴 大吟醸
華やかなゴールドがパッと目を引く日本酒です。『ゴールド賀茂鶴』は昭和30年代、大吟醸造りの先がけとなった不朽の名作。オバマ元大統領と安倍元首相の会食の折に酌み交わされたことでも知られています。桜型の純金箔入りで、米寿のお祝いにぴったりです。
真空断熱ステンレスタンブラー ゴールド420ml
たっぷり大容量のステンレスタンブラーです。上品なマットゴールドと、筆書きをイメージした和風彫刻が特別感を演出します。
『真空断熱二重構造』により、温かいものも冷たいものも長時間飲みごろ温度をキープ。淹れたてのお茶もキンキンのビールもゆったり楽しめます。スリムで程よくくびれているので、大容量ながら持ちやすいフォルムです。
幸せふくろうマグカップ
素朴でかわいらしいふくろうのイラストが描かれたマグカップです。ふくろうには『福籠(福をたくさん詰め込む)』『福老(豊かに年を取る)』『不苦労(苦労を払いのける)』といった当て字があり、長寿祝いにぴったりな縁起のいい鳥です。軽量なので、力の弱った方でも持ちやすいのがうれしいポイント。
有田焼 金銀マグカップ
プレミアムな輝きが美しい『有田焼』のマグカップです。容量は約350mlで、普段使いにちょうどいいサイズ。マグカップの彫刻に加え、桐箱にも16種類の定型文から選んでメッセージが入れられます。
有田焼 金銀茶碗&湯呑セット
『有田焼』の茶碗と湯呑、豪華な2点セットです。美しい輝きが食卓に華を添えてくれます。「好きなものを食べるのが長生きの秘訣」という方に。毎日の食事をさらにおいしく感じさせてくれる、ワンランク上の贈り物です。
有田焼 桜型長寿湯呑&茶碗セット
キラリと輝くフチと桜柄の模様が華やかな『有田焼』の茶碗と湯呑の2点セットです。湯呑に飲み物を注ぐと、内側にも桜の形が浮かびあがります。選べるカラーは黄・紫・桃の3色。米寿以外の長寿祝いにもおすすめです。
zippoライター ブラスサテーナゴールド #204Bギフトセット
真鍮のボディにサテーナ(ツヤ消し)仕上げで高級感をプラスした、ジッポのギフトセットです。必要なものがすべてそろった5点セットなので、使い慣れた方にも初めての方にも気軽にお渡しいただけます。万が一の不具合にも安心な保証書付きです。
大切な人生の節目をお祝いしよう
「人生100年時代」といわれるようになった現代でも、米寿という大きな節目を迎えられるのは決して当たり前ではありません。「いつまでも元気でいてね」の気持ちを込めて、米寿のお祝いにプレゼントを贈ってみてくださいね。