毎年悩む人が多いのが手帳選び。手帳には非常に多くの種類があるので、闇雲に探しても自分にぴったりのものはなかなか見つかりません。
手帳選びで大切なのは、「何のために、どうやって使うか」を自分でしっかり把握しておくことです。今回は目的や使い方に合わせた手帳選びのポイントをご紹介します。
そもそも手帳は何のために書く?
手帳と聞くと「スケジュール管理のためのツール」という印象が強いですが、実は他にもいろいろな活用法があります。
手帳をどんな目的で使うかは人それぞれ違うため、世間で人気の商品が自分にも合っているとは限りません。
自分にぴったりな手帳を見つけるために、まずは「いつ、どこで、どんなことを書くために手帳を使うのか」をしっかりイメージしてみましょう。
- TODOリストの整理
- 過去の時間の使い方の振り返り
- 仕事のアイデアや会議内容のメモ
- スマホを落とした、忘れたときの備忘録
- その日作った料理のレシピなどの活動記録
- 睡眠時間・体温・運動メニューなどの体調管理
- なりたい自分や将来の目標と、それを達成するためにしたこと
- 欲しいもの・行きたいところ・食べたいものなどの「やりたいことリスト」
あえてアナログ手帳を使うメリット
今はスマホやパソコンで、便利なスケジュール管理ツールが無料で使える時代。それでも未だに手書き用の手帳を持つ人が多いのは、デジタルにはない大きなメリットがあるからです。
デジタルだけ、アナログだけという人は少数派で、どちらも併用する“いいとこ取り”派の人が半数以上を占めています。
- 荷物が増えない
- 他人と手軽に共有できる
- ペン無しでいつでも編集可能
- リマインド機能や検索機能など、デジタルならではの便利さがある
- 長期の予定をパッと俯瞰できる
- スケジュール管理以外にも使える
- 「手で書く」ことが脳への刺激になる
- イラストや線でアレンジができ、自由度が高い
- 保存の失敗やサービス終了によるデータ消失の心配がない
デジタル・アナログ併用派は、ビジネス用とプライベート用で使い分けているという人も多いようです。とはいえ、アプリも紙も一長一短。同じデジタル・アナログでも、種類によって使い勝手が大きく異なります。
特に紙の手帳は無料アプリのようには簡単に他のものに乗り換えられないので、慎重に選びたいところです。手帳選びで失敗しないために「何のために手帳を使うのか」をしっかり把握しておきましょう。
ここからは、手帳の仕様や使い方に合わせた選び方を見ていきます。
手帳の始まり月で選ぶ
紙の手帳を買い換えるとき、まず意識しておきたいのが『始まり月』です。たとえば1月始まりの手帳なら、毎年9月頃から店頭に並び始めます。
人気のシリーズは早々に売り切れてしまうこともあるので、お目当ての商品がある人やたくさん見てから決めたい人は早めにチェックしておきましょう。
日本で販売されている手帳の主な始まり月は以下の4種類です。
- 1月始まり
- 4月始まり
- 7月始まり
- 10月始まり
1月始まり
新年の始まりとともに、手帳も新しくして気持ちを切り替えたいという人におすすめです。各メーカーも1月始まりのものを多く販売しているので、幅広い選択肢から選べます。
一方で、年末年始はいろいろと予定が立て込む時期。切り替えのタイミングに複数の予定が重なると、書き写したり2冊とも持ち歩いたりする手間が面倒だと感じる人もいます。
4月始まり
4月は学校や会社など、多くの人にとって年度の切り替え時期です。新生活の始まりとともに手帳も新しくするのは理にかなっていると言えるでしょう。
1月始まり同様、商品数は豊富です。学校や役場の年間予定がわかってすぐ1年分を書き込めるので、ビジネスパーソンはもちろん学生さんや主婦の方にも人気があります。
7月始まり
あまりメジャーではないものの、6月決算の会社に勤めている人に需要があるタイプです。見た目も機能性も、シンプルでビジネス向きなものが揃っています。
種類は決して多くなく、7月始まりにこだわるなら他の点は少し妥協しなければいけないかもしれません。
10月始まり
欧米諸国では9月や10月を新年度の始まりとしているため、海外の学校・会社のスケジュールに合わせやすいタイプです。
最近では日本でも海外に合わせて秋入学・秋入社が導入され始めており、今後さらにラインナップが充実していくでしょう。
1月始まりや4月始まりの手帳で挫折してしまった人が、年度の後半から再挑戦するときに選ばれやすいタイプでもあります。
手帳の仕様で選ぶ
手帳は仕様によって大きく2つに分けられます。メジャーで商品数も多いのは綴じ手帳、自由度が高いのはシステム手帳です。
- 綴じ手帳
- システム手帳
綴じ手帳
綴じ手帳は1年で1冊を使い切るタイプです。商品数が豊富でリーズナブルなので、手帳ユーザーの多くは綴じタイプを愛用しています。軽くて持ち運びしやすいのも大きなメリットです。
一方で、後からページを足したりフォーマットを変えたりすることができないので、自由にカスタムしたい人にはあまり向いていません。
システム手帳
システム手帳はバインダーとリフィル(中の紙)を分けることができるタイプで、主にビジネス用として人気です。リフィルを一枚単位で入れ替えたり付け足したりできるので、綴じタイプに比べて自由度は非常に高いと言えるでしょう。
一方で、綴じタイプに比べると重さや厚さがあるので持ち運びにくく、価格もややお高めなのがデメリット。また、使いはじめのうちは自分に合ったリフィルを見つけるのに時間がかかるかもしれません。
時間をかけて自分好みのカスタムを考えるうちに、愛着がどんどん湧いてきます。バインダー部分は何年も使い続けられるので、ひとつのものを長く大切に使いたい人に向いているタイプです。
手帳のサイズで選ぶ
スマホ並みのコンパクトサイズから、1ページにたっぷり書けるビッグサイズまでたくさんの種類があります。サイズ選びのポイントは以下の4つです。
- 持ち運びの頻度
- かばんの大きさ
- 書きたい情報の量
- 自分の文字の大きさ
持ち運ぶことが多いなら小さく軽いタイプが向いていますが、小さすぎて書きたいことが書けないようでは本末転倒です。
この4つを総合的に見て、一番使いやすそうなものを選びましょう。
もっとも人気で商品数も多いのは、大きすぎず小さすぎないB6やバイブル(聖書)サイズ。初めての手帳で自分の書く量がまだわからない場合は、この定番サイズがおすすめです。
手帳のフォーマットで選ぶ
手帳のフォーマットが自分に合っているかどうかは、使い勝手を大きく左右するポイント。「マンスリー」「ウィークリー」「デイリー」の3タイプがありますが、フォーマットの種類によってそれぞれさらに細かく分類されます。
フォーマット選びで失敗して挫折してしまう人も多いので、代表的なものはしっかりチェックしておきましょう。
マンスリータイプ
見開きに1ヶ月の予定がすべて書けるのがマンスリータイプ。1日に書く量が少なめの人や、比較的長期予定が多い人におすすめです。
ブロック式
カレンダーによく似たフォーマットです。ブロック式は『日曜始まり』と『月曜始まり』があります。カレンダーと同じ感覚で使いたい人には日曜始まり、平日は仕事で土日が休みの人には月曜始まりタイプがおすすめ。
横罫式
予定を縦軸で管理したい人に適したフォーマットです。旅行や出張など、数日~数週間単位の予定が多い人に向いています。
ウィークリータイプ
マンスリータイプではスペースが足りないという人におすすめなのがウィークリータイプ。1週間以上の長期予定が少ない人、予定以外にメモやTODOリストも書き込みたい人に向いています。
ブロック式
箇条書きでTODOリストや予定を書きたい人、予定と一緒にちょっとしたメモを書き込みたい人に適したフォーマットです。
バーチカル式
横軸が日付、縦軸が時間になっており、時間単位で予定を管理したいときに便利なフォーマットです。一日で複数のタスクを並行してこなさなければいけない人や、ガントチャートを使い慣れている人におすすめ。
週間レフト式
左側に1週間分の予定を書き込み、右側はフリースペースとして使えるフォーマットです。予定とメモを分けて記入できるため、ウィークリータイプの中でも自由度は高いと言えるでしょう。
デイリータイプ
1ページにたっぷり1日分が書けるのがデイリータイプ。もっとも自由度が高いフォーマットです。手帳を「書く」ことそのものを楽しみたい人、イラストや図を書きたい人、とにかく書く量が多いという人におすすめ。
ビジネスパーソンに最適!バイブル(聖書)サイズのシステム手帳
ビジネス用の手帳でもっとも人気なのは、大きすぎず小さすぎず、収納性と携帯性のバランスが絶妙な「バイブルサイズ」のシステム手帳。
このサイズは市販のリフィルも種類が豊富なので、自分好みにカスタマイズしながら長く愛用できます。使い勝手のいいサイズなので、自分用はもちろんプレゼントにもぴったりです。
PUシステム手帳 聖書サイズ
毎日使っても飽きが来ない、シンプル設計のシステム手帳です。カバーはフェイクレザーですが、弾力性や柔軟性が本革に近いPUレザーを使用しています。本革のような質感でありながら水や汚れに強く、忙しい毎日の強い味方になってくれるでしょう。
さいごに
理想の使い方ができる手帳を選べば、新しい1年はきっとこれまで以上に充実したものとなります。忙しい毎日を前向きな気持ちで過ごすために、ぜひ自分にぴったりな手帳を探してみてくださいね。