「万年筆で勉強するメリットはあるの?」「どんな勉強方法が良いんだろう?」「おすすめの万年筆を教えてほしい!」そんな疑問にお答えします。
今回は「勉強で使う万年筆」に焦点を当てて解説します。万年筆を使った特殊な勉強方法もご紹介するので、他の人より一歩前に出られるかもしれません。
万年筆を使って試験・資格勉強を効率的に進めたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
万年筆で勉強するメリット
普段使わない人からすると意外に思うかもしれませんが、実は万年筆を使った勉強はメリットばかりです。ここでは、そのメリットについて詳しく解説します。
- 手が疲れにくい
- モチベーションが上がる
- 手になじんで書きやすくなる
- 集中力が途切れづらい
手が疲れにくい
万年筆はボールペンと違い、強い筆圧をかけなくても筆記できます。これは万年筆が「毛細管現象」を利用してインクを運んでいるためです。タオルの端を濡らすと上まで水が上がってきたり、書道のとき筆に墨が染みこんだりするのをイメージすると分かりやすいでしょうか。
これによりボールペンやシャーペンほど筆圧を必要としないので、手が疲れにくくなります。勉強時間が長くなるほど万年筆のメリットを体感できるでしょう。
モチベーションが上がる
「万年筆を使っている!」という特別感と高揚感が勉強のモチベーションを上げてくれます。お気に入りの万年筆であれば、なおさらその感情は高まるでしょう。
さらに紙面をスイスイと滑るような書き心地は、ついついクセになる人も。「ひたすら文字を書きたくなる」という欲求を勉強に利用しない手はありませんね。
手になじんで書きやすくなる
万年筆は使えば使うほど手になじむ筆記具と言われます。使用者の書き癖に応じて、ペン先が開いたり擦れたりして変形するので、次第に使いやすくなるのです。
膨大な文字を書く勉強は、万年筆を育てるのにうってつけ。使えば使うほど手になじむので、書き心地もより良くなり、作業効率のアップも期待できるでしょう。
集中力が途切れづらい
勉強中、文字が薄くなったりかすれたりすると、つい気になって集中が途切れたりしませんか。万年筆ならボールペンのように「インク残量があるのに急にかすれる」といった心配はごくわずかです。
集中力が途切れなければ勉強効率も当然アップ。キリの良いところまで走り抜けられます。自分の世界に入って勉強に没頭したい方は、万年筆がぴったりです。
万年筆で勉強するデメリット
メリットばかりの万年筆でも、多少のデメリットはあります。もしかしたら合わない人もいるので、デメリットを把握しておきましょう。
- ときには手入れが必要
- 試験のとき違和感を覚える
ときには手入れが必要
万年筆はときに手入れが必要です。勉強する頻度が低く、しばらく使わない期間があるとインク詰まりを起こす可能性があります。これはボールペンにはないデメリットです。
「せっかく勉強のやる気が出たのに、いざ使おうとしたら手入れが必要で心が折れた」なんてことも。日常的に勉強する習慣がない人、手入れが面倒な人は、他のペンを使いましょう。
試験のとき違和感を覚える
ジャンルを問わず、基本的に試験で万年筆は使えません。そのため万年筆を使った勉強に慣れていると、試験本番で違和感を覚えるかもしれません。
いつも通りのパフォーマンスを発揮できず、残念な結果になったら勉強の苦労も水の泡。気になる方は、試験前にシャーペンや鉛筆に戻すことをおすすめします。
万年筆を使った「書きなぐり勉強法」
ここではインターネット上で話題の特殊な勉強方法「書きなぐり勉強法」をご紹介します。
「書きなぐり勉強法」は、覚えたい必要な情報に限らず、すべてを書きなぐって記憶していく方法です。長時間ラクに筆記できる万年筆は、相性が良いと言われています。そこで今回は万年筆を使ったこの勉強法のポイントを解説します。
実際に体験された方は、確かな効果を実感できたと言います。効率的に勉強を進めたい方は、チャレンジしてみましょう。
- 青色のインクを使う
- 顔料インクを使う
- 書き間違えを利用する
- とにかく書きなぐる
青色のインクを使う
勉強するときは「青色のインク」を使ってください。人間の脳は青色を見るとセロトニンを分泌し、ストレスを軽減させます。その結果ポジティブな気持ちになり、勉強を継続しやすくなるのです。
顔料インクを使う
勉強するときは、できるだけ水性インクではなく顔料インクを使いましょう。その理由は、以下のとおり。
- ノートのような薄い紙でもにじみづらい
- 水性より早く乾くから文字が擦れない
- 光や水に強く、長期間経っても見返せる
顔料インクはその速乾性から、インク詰まりを起こす可能性があるので注意が必要です。
とはいえ定期的に万年筆を使って新しいインクをどんどん流し込めば、ある程度防げます。勉強で頻繁に万年筆を使う方なら心配いらないでしょう。
書き間違えを利用する
万年筆で書き間違えたとしても文字は消せません。「書きなぐり勉強法」では、この特性を利用します。
人間は書き間違えると、その体験と単語が記憶で結びついて、頭に入りやすくなります。これは「エピソード記憶」と呼ばれるものです。単語と意味だけを覚える「意味記憶」よりも、記憶に残りやすいと言われます。
そのため書き間違えたときは、賢くなるチャンスです。「失敗した」と思うのではなく「これでまたひとつ覚えられる!」とポジティブに考えましょう。
とにかく書きなぐる
勉強の本来の目的は、きれいなノートを書くことではなく、知識を定着させることです。少しでも多くの文字を書いて知識を習得するのが、この勉強法の正しい使い方。
「きれいなノートを取りたい」「きれいな文字を書きたい」といった気持ちは捨てて、とにかく書きなぐりましょう。書きなぐって体験を増やすほど、結果的に記憶へ繋がります。覚えたい単語や計算式の周りの情報も、どんどん書きなぐりましょう。
勉強に使う万年筆の選び方
それでは実際にどんな万年筆を選ぶべきか、解説していきます。一口に万年筆と言っても、太さや素材の違いはさまざまです。ここでは、勉強で活躍する万年筆の選び方をご紹介します。
- ペン先が細いものを選ぶ
- ペン先が金のものを選ぶ
- 見た目が好きなものを選ぶ
ペン先が細いものを選ぶ
勉強で使う万年筆は、ペン先が細いものを選ぶべきです。その理由は、2つあります。
1つ目は、ペン先が細ければインクの量を節約できるからです。たくさんの文字を書く勉強では、大量のインクを消費します。それでもペン先が細ければ、インクの出る量は最小限に抑えられるでしょう。
2つ目は、太字だとノートの罫線に合わせて書きづらいからです。ノートの罫線は、5mm~7mm幅が一般的です。その幅に太いペン先で書けば、気を付けないと簡単に文字がつぶれてしまいます。
以上から勉強で使う万年筆は、ペン先が細いものをおすすめします。購入するときは、ペン先が「極細[EF]」「細字[F]」「中細[MF]」のものを選びましょう。
ペン先が金のものを選ぶ
勉強で使う万年筆は、ペン先が金のものを選びましょう。金は腐食に強く、弾力に富み柔らかいのが特徴です。使っていくうちにどんどん擦り減るので、自分の書き癖に合わせて変形していきます。
またしなりやすいので、書き味が滑らかなのもメリットのひとつです。強い筆圧をかけなくても、ペン先がノートに吸いつくかのような使い心地を味わえます。
安い万年筆はステンレス製ばかりなので、少し奮発してでも金のものがおすすめです。ペン先で使われる金は「14金」「18金」「24金」が一般的で、数字が大きいほど金の含有率は高くなります。
見た目が好きなものを選ぶ
見た目が好きな万年筆を選ぶのも、勉強を効率的に進めるポイントです。自分の好きなデザインの万年筆が目に入れば、それだけでモチベーションが高まります。
さらに周りの人が使っていない万年筆なら、持っているだけで特別感や優越感に浸れるもの。万年筆自体があなたの個性となり、自信に繋がります。勉強用の万年筆は、自分が気に入ったものを買いましょう。
さいごに
ここまで読んだ方のなかには「万年筆で勉強したくなったけど、使うの難しそう。コツとかあるのかな?」と疑問に思った人もいるでしょう。
下記の記事では「万年筆の書き方・持ち方」について、わかりやすくご紹介しています。万年筆を勉強で使ってみたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
万年筆の書き方のコツ|正しい持ち方で練習するのが大切!(参考)
1. 東大生オススメ!「青ペン書き殴り勉強法」はモチベーションにも効果あり。|STUDY HACKER
2. 現役京大生が実践!「青ペン書きなぐり勉強法」×「万年筆」のすごい効果。|STUDY HACKER