結婚記念日は、夫婦の絆を確かめあい、これから先も続いていく結婚生活をより実りあるものにするための大切なイベント。4年目の結婚記念日は「花婚式」とも呼ばれ、その名にちなんだお花のプレゼントが人気です。
いつもは照れくさくて素直に言えない感謝や労いの気持ちも、お花のプレゼントと一緒ならうまく伝えられると感じる人は少なくありません。結婚記念日には、とりあえず花束を買って帰るという方も多いのではないでしょうか。
でも実は、お花のプレゼントは選び方を間違えてしまうともらう側はまったく嬉しくないと感じてしまうことも。今回は結婚記念日に贈るお花のプレゼントの選び方と、お手入れ不要な「枯れない花」のおすすめギフトをご紹介します。
「花婚式」の由来

結婚4周年の記念日を「花(はな)婚式」と呼ぶのは、「地道に蒔いた種が芽吹いて花を咲かせる時期」ということが由来です。「結婚生活が実りあるものになるように」という願いを込めて「花実(かじつ)婚式」と呼ぶこともあります。
さらに、4年目の結婚記念日には「書籍(しょせき)婚式」という別名もあります。本を読むのが好きな相手へのプレゼントには、読書に関わるアイテムのプレゼントもおすすめです。

結婚記念日のプレゼントに花を選ぶときの注意点

気持ちがしっかり伝わる定番ギフトとして人気なお花のプレゼント。さまざまなお花をたっぷり使った花束は見た目にも華やかですし、選び方に自信がなければ店員さんにおすすめを頼めばキレイに仕上げてくれます。
花束をプレゼントに贈ろうと思うとき、多くの人が気になるのは「どんな花なら喜んでもらえるかな?」ということでしょう。しかし、実は花束など生きたお花のプレゼントそのものが嬉しくないと感じる人もいることをご存じでしょうか。
生花はしっかり手入れをしてもいずれ枯れてしまうもの。毎日の水替えはもちろん、枯れてしまった部分を取り除いてその都度見た目を整える手間もあります。しっかり手間ひまかけてお世話しても、最終的には枯れてなくなってしまうのは悲しいと感じる人も多いようです。
また、花粉や虫が苦手な人にとっては生きたお花そのものに対しても苦手意識が少なからずあります。「本当はあまり嬉しくないけど、せっかくの気持ちを無駄にしたくはないから……」と、生花のプレゼントは喜んだ“フリ”をしている人も多くいるのが現実です。
お花のプレゼントに限ったことではありませんが、一番大切なのは「相手に心から喜んでもらえる」こと。これまで記念日や誕生日にお花を贈ったことのある方は、贈った直後ではなく、しばらく経ったあとのお相手のリアクションを思い出してみてください。
水替えを忘れてすぐ枯らしてしまったり、活けたあとのお花をじっくり見て楽しむ様子がほとんどなかったりするようであれば、もしかしたら生花のプレゼントが嬉しくないタイプかも。
そんな人でも、お手入れの必要がない上に長く楽しめる「枯れない花」であれば、喜んでもらえる確率がぐっと上がります。「これまでのプレゼント、もしかして失敗だったかも……」と思ったあなた。次のプレゼントはぜひ「枯れない花」に挑戦してみてください。
「枯れない花」の種類と特徴
「枯れない花」と呼ばれるもので代表的なものは次の5種類です。
- アーティフィシャルフラワー
- ドライフラワー
- プリザーブドフラワー
- ハーバリウム
- ソープフラワー
アーティフィシャルフラワー
「アーティフィシャル(artificial)」は英語で「人工的な」という意味で、いわゆる造花のことです。数ある造花の中でも、生花と見間違うほど繊細でクオリティの高いものを指して「アーティフィシャルフラワー」と呼びます。
「アートフラワー」「シルクフラワー」「フェイクフラワー」などと呼ばれることもありますが、指しているものはどれも同じです。混在していた複数の呼び方を統一するため、2002年に「アーティフィシャルフラワー」という新たな名称が生まれました。
ドライフラワー
ドライフラワーとは、生花を乾燥させて装飾などに使えるようにしたものです。乾燥とともに鮮やかな色彩は失われていきますが、色の移り変わりも楽しみのひとつ。お気に入りの花材を選んで自作している人も多いようです。湿気、ホコリ、直射日光などに気をつけて飾れば2~3年程度は楽しむことができます。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な加工液で脱水・脱色したあと染料で色付けしたものです。「プリザーブド(preserved) 」は英語で「保存された」という意味で、時間が経っても色鮮やかな状態を保ちます。
一から人工的に作られたアーティフィシャルフラワーや製造過程で色褪せが避けられないドライフラワーとは違い、生花のようなみずみずしい美しさを長く楽しめるのが特徴です。
ハーバリウム
ハーバリウム(herbarium)は本来「植物標本」を指す言葉でしたが、近年では「飾って楽しむフラワーインテリア」を意味するのが一般的です。その他の「枯れない花」との大きな違いは、密閉容器に入っているため洗面所や台所などの水回りにも飾れること。お気に入りの花材を見つけて自作することも可能です。
ソープフラワー
ソープフラワーとは石鹸で作られたアーティフィシャルフラワーの一種で、シャボンフラワーとも呼ばれます。一見すると造花とはわからない繊細さに加え、プリザーブドフラワーやハーバリウムに加工すると失われてしまう「香り」が楽しめるのが人気のポイントです。
結婚記念日のプレゼントにかける予算

結婚記念日のお祝いにかける予算は「結婚年数✕1万円」と言われているため、この式にそのまま当てはめると、花婚式にかける予算は4万円前後となります。しかし、5年や10年など区切りの良い年を盛大にお祝いする夫婦も多く、翌年が5周年の節目となる花婚式では予算を低めに抑えるケースも多いようです。
夫婦間で贈り合うプレゼント全体の予算相場が約1万円とも言われていますので、プレゼントにかける金額は少なくとも5,000~1万円程度見積もっておくと安心です。時間とお財布に余裕があれば、プレゼントとは別に一緒に食事に出かける計画を立てるなどすると良いでしょう。
結婚記念日におすすめ!枯れない花のギフト
ここからは、生きたお花が苦手な方にもおすすめな「枯れない花」のギフトをご紹介します。お手入れ不要でキレイな状態を長く楽しめるので、贈る相手を選ばないだけでなくカタチで残せる記念品としても◎

花瓶いらずでそのまま飾れるスタンディングブーケ。本物と見紛うほどのハイクオリティなアーティフィシャルフラワーを使用しています。ギフトラッピング・メッセージカード・熨斗紙などのオプションが無料で付けられるのも嬉しいポイントです。
ミモザがメインのおしゃれなドライフラワーと、ミモザの香りのアロマキャンドルのセット。ミモザには「感謝」の花言葉があり、日頃なかなか言えない気持ちを伝えるのにぴったり。どんなお部屋にもよくなじむ、可憐で優しい色合いです。
しっぽが揺れる黒猫ちゃんと、華やかなプリザーブドフラワーの組み合わせがユニークな壁掛け時計。お花のカラーは6色から選べます。「これから先も長く一緒に時を刻めますように」と願いを込めて。
小さなハーバリウムをぎゅっと抱きしめたテディベアがかわいらしいセットギフト。シーンに合わせて自由なメッセージを瓶に彫刻できます。スペースを取らない手のひらサイズなので、玄関・リビング・寝室など、場所を選ばず飾れます。
本物のお花のような繊細なディテールと、優しく広がる石鹸の香りが楽しめるバスフレグランス。玄関やトイレに芳香剤として置くもよし、お風呂に入れて贅沢気分を楽しむもよし。華やかさと実用性を兼ね揃えたフラワーギフトです。
さいごに
お世話いらずでずっとキレイな枯れない花のギフトは、結婚記念日のプレゼントにぴったり。心にも記念にも残る素敵な贈り物を探してみてくださいね。
