清楚で可憐な小花を無数に咲かせるかすみ草。
他の花と組み合わせるときの名脇役として花束に入っていることが多い花でしたが、最近ではかすみ草だけの花束が注目を集めています。
今回は、かすみ草を贈る前に知っておきたい花言葉やおすすめのギフトシーンなどをご紹介します。
かすみ草ってどんな花?
かすみ草はナデシコ科の植物で、地中海沿岸からアジアにかけて広く分布しています。
かすみ草という名前は、可愛らしい白い花が集まって咲く様子が霞みがかっているように見えることから名付けられました。
ブーケやアレンジメントで空間を埋めたりボリュームを出したりする「フィラーフラワー」として重宝されていますが、最近ではかすみ草だけを使ったフラワーギフトも人気があります。
学名は「Gypsophila」で、かすみ草が石灰質の土でよく育つことからギリシャ語で石膏(せっこう)を意味する「Gypsos」と、愛するという意味の「Philos」を組み合わせて作られました。
英名では「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」とも呼ばれ、花言葉も純真で混じりけのないイメージから付けられたようです。
かすみ草の花言葉
かすみ草の品種は100種類以上にも及ぶとされており、さまざまな色のバリエーションを楽しむことができます。
「清らかな心」「無邪気」「愛らしい」「無垢の愛」「幸福」「感謝」
「清らかな心」「幸福」「感謝」は花嫁の心情を表しているとされ、ブライダルシーンでも人気がある花言葉です。
さらに、かすみ草は色ごとに違う花言葉が付けられています。
白いかすみ草の花言葉
「純潔」「親切」
白くて可憐な花の姿が純潔のイメージにぴったりであることと、自己主張が少なく、周りの花を引き立てる奥ゆかしさからこの花言葉になったといわれています。
ピンクのかすみ草の花言葉
「切なる思い」「感激」
ピンクは「希望」「願い」などを象徴する色であることから、ピンク色のかすみ草の花言葉になったといわれています。
水色のかすみ草の花言葉
「清い心」
「清らかさ」や「誠実さ」を連想させる水色から、花言葉が付けられたといわれています。
かすみ草を贈りたい3つのシーン
日本で流通しているかすみ草の多くは多年草であるため、オールシーズン楽しむことができます。
フラワーギフトとして特におすすめしたいシーンを3つご紹介します。
誕生日
上品で控えめな印象のかすみ草は、男女問わず愛される花として誕生日のお祝いにぴったりです。
かすみ草は4月の誕生花でもあるため、4月生まれの方のお祝いとしても喜ばれるでしょう。
近年、かすみ草だけを使った花束やアレンジメントが若者を中心に人気が高まっているため、おしゃれなフラワーギフトとして喜ばれること間違いなしです。
結婚祝いや結婚式
「清らかな心」「幸福」「感謝」といった花言葉があるかすみ草は、結婚のお祝いにもおすすめです。
真っ白なかすみ草はウエディングドレスによく似合うため、ナチュラルウエディングでのブーケとしても人気があります。
プロポーズ
プロポーズの花束としてまず思い浮かぶのはバラですが、「幸福」という花言葉を持つかすみ草を花束にして贈るのも素敵ですよ。
いかにもプロポーズですというような派手な演出を好まない女性でも、快く受け取ってくれるでしょう。
かすみ草を贈るときに注意したいこと
かすみ草だけを使った花束やアレンジメントを贈るとき、気を付けておきたいことがあります。
若者を中心に人気が出ているものの、年配の方にはまだまだ他の花の引き立て役というイメージが強い花です。
花言葉自体にネガティブな意味はありませんが、年配の方へ贈る際は他の花と組み合わせて贈ることをおすすめします。
繊細な姿が美しいかすみ草を贈ろう
「感謝」や「幸福」といったポジティブな花言葉を持つかすみ草。誕生日や結婚のお祝いはもちろん、卒業や就職、転職など新たな道へ進む方への贈り物としても喜ばれることでしょう。