湿度と気温が上がってくる夏のお弁当、衛生面がちょっと心配……という方も多いと思います。保冷剤が欠かせない暑い季節のお弁当にぴったりなのが、アルミ製のお弁当箱です。
今回はアルミ製お弁当箱の魅力や、気になるウワサの真偽についてご紹介します。これからお弁当デビューする方や、お弁当箱の「複数持ち」を考えている方は、ぜひご覧ください。
アルミ製弁当箱のメリット
保冷剤でしっかり冷える
アルミニウムは金属の中でも熱伝導率が高いので、保冷剤を一緒に入れておけば炎天下でもしっかりお弁当を冷やすことができます。食中毒の心配が少なくなるのは嬉しいですね。
軽くて丈夫、さらに錆びにくい
アルミニウムはとても軽いので、持ち運びするのが基本のお弁当箱にぴったりな素材です。またステンレスと同様錆びにくいため、毎日のお手入れをしっかりしていればプラスチック製のお弁当箱より長く使うことができます。
汚れや匂いがつきにくい
プラスチック製のお弁当箱は、ケチャップなどの汚れや食べ物の匂いがついてしまうと落とすのが大変です。アルミニウムは汚れも匂いもつきにくいので、ミートソースたっぷりのスパゲッティも汚れを気にせず入れることができます。
小さな子どもでも扱いやすい
アルミ製のお弁当箱はぴっちり閉まるプラスチック製と違い、上からかぶせるタイプのフタを採用しているものが多いです。ぴっちりタイプは小さな子どもだと開け閉めに苦労することもありますが、アルミ製のお弁当箱は軽い力で簡単に開けしめができます。
幼稚園や保育園では「お弁当箱はアルミ製で」と指定されることがありますが、こういった理由もあるのかもしれません。
アルミ製弁当箱のデメリット
保冷剤がないと温まりやすい
熱伝導率が高いということは、冷めやすいと同時に温まりやすいということでもあります。冬でも暖房の近くだとかなり温まってしまうので、アルミ製のお弁当箱を使うときは夏場に限らず保冷剤を入れるようにすると安心です。
汁こぼれしやすいタイプもある
フタの開け閉めがしやすい反面、水分が多いおかずは汁こぼれしやすい面もあります。ゴムの中蓋やパッキンがついているものは汁こぼれしにくいので、購入の前に確認しておくといいでしょう。
ごはん粒がくっつきやすい
アルミ製のお弁当箱は汚れがつきにくいのですが、ごはん粒はくっつきやすい特徴があります。しかし、ご飯を入れる前にバターやオリーブオイルなどの食用油を塗ることでくっつきにくくすることができます。ラップで包んでおにぎりにしてしまうのもいいですね。
電子レンジ・食洗機は不可
食洗機用の洗剤はその多くがアルカリ性ですが、アルミ製品に高熱とアルカリが加わると腐食や変色の原因となります。また、金属なので電子レンジを使用すると火花が出て大変危険です。
しかし、アルミ製弁当箱の中には電子レンジ対応のものもあります。どうしてもレンジで温めたいという方はレンジ対応かどうか必ず確認するようにしてください。
アルミのお弁当箱を温める方法
メリットがたくさんあるアルミ製弁当箱ですが、電子レンジが使えないデメリットはやはり気になってしまいますよね。そこで、電子レンジを使わずにお弁当を加熱する方法についてまとめてみました。少々手間はかかりますが、工夫すればアルミ製弁当箱でも温かいご飯が食べられますよ。
※30~40℃程度の温度で長時間保温すると雑菌が繁殖する原因になりますので、温めはじめるタイミングには注意しましょう。
湯せんで温める
コンロが使えるなら、湯せんで温める方法がおすすめです。
- お弁当箱が入る大きさの鍋
- 耐熱性の容器またはポリ袋
鍋でお湯を沸かし、弁当箱を耐熱性容器に入れて湯せんします。このとき、必ず100℃以上の温度に耐えられるものを使ってください。お鍋のフチは高温になるので、120℃以上の耐熱性があると安心です。
ポリ袋は小さな穴が空きやすいので、中が水浸しにならないよう気をつけましょう。電気ポットなどのお湯を使う場合は、ポリ袋を2~3重にしてからお湯を入れ、漏れないように口をしっかり閉じます。1時間程度でしっかり温まります。
カイロで温める
アルミは熱伝導率が高いので、使い捨てカイロでも温めることができます。コンロでの湯せんのようにアツアツホカホカにするのは難しいですが、カイロの平均温度が55~60℃程度なので、お弁当がまだ温かいうちに開封して上下で挟むようにくっつけておけば、雑菌が繁殖しにくい温度を保つことができます。
冬場に限らず毎日温めるのであれば、充電して繰り返し使えるタイプのカイロもおすすめ。充電式のほうが使い捨てカイロより早く温まるので、30分前くらいから温めはじめても十分間に合います。
暖房の熱で温める
昔ながらの石油ストーブの上など、暖房の熱で暖める方法です。置き場所を間違えると火災の恐れもありますので、実行する場合は必ず人目があるところでしてください。
ポータブルの保温庫で温める
お弁当用の保温庫を使う方法です。保温庫というと幼稚園や保育園に置いてあるもののイメージが強いですが、最近では持ち運びできるコンパクトタイプも出てきています。
アルミ製弁当箱は危険ってホント?
最近ではウワサとして聞くこともほとんどなくなってきていますが、1990年代に一部のマスコミやメディアで報道された「アルミニウムがアルツハイマー病を引き起こす」という情報を信じて、アルミ製品を避けている人はいまだに結構います。もし本当だとしたらアルミのお弁当箱を使うのは心配ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
食品・食品成分に関する正しい情報の提供などを目的として運営されている「国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所」でまとめられている情報によると、アルミニウムがアルツハイマー病を引き起こすという確かな根拠はないようです。
アルミニウムは、地殻中に豊富に存在し、飲料水に微量ながら含まれるほか、医薬品や食品添加物(ベーキングパウダー (膨脹剤) や着色料、色止め剤など) として利用されています。
(中略)
WHOのEHC (Environmental Health Criteria;環境保健基準) は、「アルツハイマー病の発症とアルミニウムの因果関係は完全に否定はできないが、アルミニウムの摂取が原因でアルツハイマー病が発症するという根拠もない (21) (22) 」と報告しています。
(中略)
アルミニウムを比較的多く含む小麦粉の菓子類などに極端に偏った食事をしない限りは、アルミニウムの取り過ぎを心配する必要はありません。
アルミニウムの安全性について (Ver.190711)
また、厚生労働省のサイトで公開されている「アルミニウムに関する情報」の中でも、アルミニウムとアルツハイマー病の因果関係は否定されています。
なお、一時期、アルツハイマー病とアルミニウムの関係があるといった情報もありましたが、現在は、この因果関係を証明する根拠はないとされています。
食品中のアルミニウムに関する情報
アルミニウムは地球上に存在する金属の中で最も多いと言われていて、土壌・水・空気中などさまざまなところに含まれています。ウワサが広まってから30年近く経った今も明確なデータが発表されていないところを見ると、この情報はデマだったと考えてよさそうですね。
プレゼントにもぴったり!名入れのアルミ弁当箱
名入れのお弁当箱は特別感たっぷり。小さなお子さまがいる方や、お弁当作りをがんばる家族・お友だちへのプレゼントにいかがでしょうか。
大きくなってからも使える!まんまるかわいいアルミお弁当箱400ml
はじめてのお弁当デビューにぴったりな、かわいいいまんまるフォルムのお弁当箱です。市販のアルミ製お弁当箱はキャラクターのイラストが入ったものも多いですが、使ううちにペイントが剥げてきたり、大きくなると恥ずかしくて使えなくなったりしがちですよね。
こちらはシンプルな見た目で容量も400mlあるので、キャラ物を卒業したいオトシゴロになるまで長く使えるデザインです。幼稚園・保育園の遠足やお出かけにぴったりな小さめサイズ(280ml)もあります。
選べるかわいいワンポイント♪ 虹が架かるアルミランチボックス
レインボーカラーのベルトで虹がかかる!持ち歩くのが楽しみになるかわいいお弁当箱です。ただかわいいだけではなく、ママもお子様も使いやすい工夫がたくさんあるのが人気のポイント。
お名前と一緒に入れられるモチーフは、ねこ・うさぎ・イルカ・じどうしゃ・スターの5種類から選べます。カラーもピンク・ブルー・シルバーの3色展開なので、性別問わず相性バツグンです◎
部活をがんばるあの子や大人へのプレゼントに。大容量の深型700ml
食べ盛りの男の子や成人男性のお腹も満たしてくれる大容量タイプ。さし札風の名入れ彫刻がアクセントになって、人と違う個性を演出してくれます。
中仕切りは取り外しや位置の調整が自由にできるから、その日のメニューに合わせた盛り付けができます。安心・安全な日本製も嬉しいポイントです。
さいごに
軽くて丈夫でお手入れしやすい、便利なアルミ製お弁当箱についてご紹介しました。自分用やプレゼント用に購入を考えている方は、ぜひアルミ製も検討してみてくださいね。
プレゼントにおすすめのお弁当グッズ特集