【クリスマス小説】休み明けはおそろいで

音を立てて吹く夜風に、思わず身をすくめた。そこかしこに姿を見せるサンタクロースに、苦い記憶がふつふつと蘇ってくる。まるで昨日のことのように思い出せるのに、もう丸一年も経つなんて信じられない。仲睦まじく街をゆく恋人たちの姿 … 続きを読む 【クリスマス小説】休み明けはおそろいで