冠婚葬祭で使うことが多い真珠(パール)アクセサリーは、大人の女性の必需品です。成人祝いや就職祝いとして、身近な人にプレゼントしてもらったという人も多いかもしれません。今回は真珠(パール)アクセサリーを長く使うためのお手入れと保管の仕方についてご紹介します。
真珠(パール)アクセサリーのお手入れ方法

パールはジュエリーの一種ではありますが、生き物から生成されるため有機物が含まれています。無機物である鉱石や金属とは少し注意点が異なりますが、基本的なお手入れ方法は至ってシンプルです。
真珠(パール)のお手入れは拭くだけ!
パールアクセサリーの基本的なお手入れは、使った後に柔らかい布で乾拭きをするだけでOK。パールのお手入れに使える「柔らかい布」には次のようなものがあります。
- パール専用クロス
- ジュエリー用クロス(研磨剤不使用のもの)
- メガネ拭き
金属用のジュエリークロスには研磨剤を含んでいるものが多くありますが、パール製品に使うと傷が付いて逆効果となってしまいます。手持ちのクロスがパールに使えるかどうか分からない場合は、パール専用のクロスを用意しましょう。
真珠(パール)の基本的なお手入れ手順
乾拭きで落ちない頑固な汚れが付いた場合は、水で濡らして固く絞った布で優しく拭き取りましょう。身に付けている間に付着した汗などの湿気を飛ばすため、ケースなどに収納する前に陰干しするのがポイントです。
- 水で濡らして固く絞った布で優しく拭き取る(省略可)
- 柔らかい布で乾拭きする
- 風通しの良い日陰で陰干しする
- 収納ケースに入れる
早く乾かそうとして直射日光やドライヤーで熱を加えると変色の原因になるので、必ず陰干しするようにしてください。ホコリが付いたまま放置するのも照りがなくなる原因となるので、お手入れ後はきちんとケースに入れましょう。
真珠(パール)アクセサリーは水洗いNG
たくさん汗をかいた後や頑固な汚れが付いたときはつい水洗いしたくなってしまいますが、パールアクセサリーは水洗い厳禁です。パールの主成分である「炭酸カルシウム」は真水には溶けにくい物質ですが、空気や皮脂汚れに触れて酸性となった水には弱い性質があります。
特にネックレスの場合は珠と珠の隙間に入り込んだ水や糸が吸ってしまった水はなかなか乾かないため、水洗いはしないようにしてください。
真珠(パール)アクセサリーが変色したら

汗や汚れが付いたままお手入れをしないでいると、パールの表面が変質して黄ばんでしまうことがあります。残念ながら、一度変色してしまったパールを自力で元に戻すのは至難の業です。商品を購入したお店のアフターサポートや、パールを扱うクリーニング専門店に相談してみましょう。
ちなみに、何も不具合がなくてもネックレスの糸替えなどのメンテナンスは2~3年の頻度で定期的に行うのがおすすめです。
真珠(パール)アクセサリーの保管方法
パールアクセサリーは使い終わったらきちんとフタができるケースに収納しましょう。調湿機能や防虫効果に優れた桐箱がよく用いられますが、近年では「パールキーパー」という専用収納ケースも人気があります。
正しいお手入れ・保管方法を守ってお気に入りを長く使おう!
真珠(パール)アクセサリーのお手入れは決して難しくありませんが、一度変色してしまうと自力で元に戻すことはできません。正しいお手入れと保管方法を守って、大切なジュエリーを長持ちさせましょう。


