プロポーズに贈る花束の定番といえばバラですよね。「108本のバラ=プロポーズ」というイメージは、お花にそれほど興味がなくてもわかる人が多いと思います。
でも実は、バラ以外にも「プロポーズに向いている花」が複数あるんです。今回はプロポーズ向きの花の中から、さらに「花束づくりに向いている=お花屋さんで切り花として流通している」花を厳選して10種類ご紹介します。
「恋人があまり好きじゃないから、バラ以外のお花でプロポーズしたい」「ありきたりなプロポーズにはしたくない」という方はぜひ参考にしてください。
プロポーズに向いている花の種類
プロポーズに向いているかどうか、そのポイントは『花言葉』にあります。プロポーズ演出の代表とも言えるバラの花言葉は「愛」「美」。華やかな見た目も相まって、プロポーズや愛の告白に贈る花として親しまれてきました。
しかし、世の中にはバラと同じように「永遠の愛」を思わせる花言葉が付いている花がいくつもあるのです。今回ご紹介するのはこちらの10種類。
- トルコキキョウ
- チューリップ
- カーネーション
- マーガレット
- ヒマワリ
- ガーベラ
- ストック
- ブルースター
- アガパンサス
- ヘリクリサム
それぞれの花言葉やお花屋さんで買える時期について解説します。あなたのプロポーズプランにぴったりなお花を探してみてください。近くにお花屋さんがない場合や目当ての花の取り扱いがない場合は、インターネットでも購入することができます。
トルコキキョウ
バラによく似たフリル状の花びらが華やかなお花です。それでいてトゲはなく扱いやすいため、花束はもちろんアレンジメントなどにも人気があります。
品種によって八重咲きやフリンジ咲きなど咲き方が多彩な上、花色のバリエーションも豊富です。こだわって探せば、きっと好みの形・色の品種が見つかるでしょう。
- 全般:「永遠の愛」「優美」「清々しい美しさ」
- 紫:「希望」
- ピンク:「優美」
- 白:「思いやり」「変わらぬ愛」「よい語らい」
白の花言葉「よい語らい」は、会話の絶えない明るい家庭を想像させますね。その他の色の花言葉もポジティブな意味ばかりなので、カラフルにしても単色にしても素敵に仕上がります。
チューリップ
学校や公園の花壇でよく見る春のお花です。ガーデニングにおける開花時期は3~5月ですが、お花屋さんの切り花はそれに先駆けて冬から出回ります。
栽培品種は6000種以上あると言われており、一見するとチューリップには見えない個性的な品種も多くあります。プロポーズで贈るなら、赤・オレンジ・紫の花言葉がぴったり。
- 全般:「思いやり」「博愛」「名声」
- 赤:「真実の愛」「永遠の愛」「愛の告白」
- ピンク:「優しさ」「愛の芽生え」
- オレンジ:「永遠の愛情」
- 紫:「不滅の愛」「気高さ」
- 黄:「明るさ」「希望のない恋」
- 白:「純真」「純粋」「誠実な愛」「失われた愛」「許してください」
白と黄色のチューリップにはネガティブな花言葉も付いています。どちらも見た目が可愛らしいので育てる分には人気の色ですが、贈り物には適さないことを覚えておきましょう。
「恋人がこの色が好きだから」という特別な理由がない限り、白や黄色一色の花束でプロポーズするのはおすすめできません。使う場合は他の色と組み合わせてカラフルに仕上げるといいでしょう。
カーネーション
「赤いカーネーション」は、言わずとしれた母の日の花。花言葉の多くはそのイメージから付けられたものですが、「愛」「感謝」を表す花言葉はプロポーズにも適しています。
- 全般:「無垢で深い愛」
- 赤:「母への愛」「感動」
- ピンク:「感謝の心」「暖かな愛情」「美しいしぐさ」
- オレンジ:「情熱」「清らかな愛」
- 白:「純粋な愛」
- 黄:「軽蔑」
赤やピンクは身近な人への親しみを込めたイメージ、オレンジや白は恋人への愛のメッセージというイメージが強い花言葉が付いています。赤のカーネーションはどうしても母の日のイメージが強くなってしまうので、あえて他の色を選ぶといいかもしれません。
白の花言葉はプロポーズ向きではありますが、白一色だとお葬式のイメージを持つ人もいるので、他の色も組み合わせるのがおすすめです。カーネーションも黄色にはネガティブな花言葉が付いているので注意しましょう。
マーガレット
「好き、嫌い、好き……」と花びらを一枚ずつちぎる恋占いでよく使われるお花です。「マーガレット」と聞いて多くの人が思い浮かべるシンプルな白の一重咲きの他にも、八重咲きや丁字咲き、色はピンク・黄・赤などさまざまな品種があります。
「真実の愛」「誠実」などは、プロポーズにぴったりですね。余分な葉を取り除いておくと日持ちが良くなり、つぼみもよく咲きます。
ヒマワリ
日本でもおなじみの夏を象徴するお花です。原産地はアメリカで、太陽信仰が盛んだったインカ帝国では太陽神の象徴として大切にされていました。
太陽の動きに合わせて向きを変える『向日性』があり、花言葉もそれにちなんだものが多く付けられています。
「あなただけを見つめる」の花言葉は、プロポーズにぴったり。7~8月頃にプロポーズを予定しているなら、満開のヒマワリ畑で想いを伝えるのも素敵です。
ガーベラ
細長い花びらがきれいに丸く開いた、可愛らしい形のお花です。原種は赤色ですが、品種改良によりさまざまなカラーが生み出されました。主張が強すぎないので他のお花との相性もよく、ガーデニング・活け花・アレンジメントなど幅広く人気があります。
- 全般:「希望」「前向き」「美しさ」
- ピンク:「崇高な愛」「気高い美しさ」「思いやり」「感謝」
- 赤:「神秘の愛」「情熱」「いつも前向き」「限りなき挑戦」
- 黄:「親しみやすさ」「優しさ」「究極美」
- オレンジ:「我慢強さ」「冒険心」「神秘」
- 白:「希望」「純潔」「律儀」
ガーベラはどの色もポジティブな花言葉なので、どんなシーンでも安心して贈れます。花色の多さを生かしたカラフルな花束も素敵ですが、プロポーズで贈るならピンクや赤一色にするのもいいでしょう。
花持ちがとても良いので、花束を受け取ったあと長く楽しめるのも魅力です。
ストック
しっかりした茎がまっすぐ伸びることから、英語の「stock(=茎・幹)」が花名の語源です。花は優しい色合いが多く、春の訪れを感じさせる甘い香りがします。品種改良が進み、咲き方や大きさはさまざまです。
大きな花束に向くのは華やかな八重咲き品種ですが、その他にもアレンジメントに適したスプレー咲きや一重咲きなどがあります。
- 全般:「永遠の美」「永遠に続く愛の絆」
- 赤:「私を信じて」
- ピンク:「豊かな愛情」
- 紫:「おおらかな愛情」
- 白:「ひそやかな愛情」「思いやり」
「永遠の美」「永遠の愛の絆」の花言葉は、プロポーズにぴったりですね。色別花言葉もプロポーズに適しているので、恋人の好きな色のみにしてもカラフルにしても◎
ブルースター
透明感のある爽やかな水色が特徴のお花です。花嫁が幸せになれるというおまじない『サムシングブルー』の飾りに使われることも多く、花言葉も幸せな結婚生活を連想させるものが付いています。
葉や花はやわらかな質感で、優しくナチュラルな雰囲気に仕上がります。花も小ぶりなので、本数が多くなっても華美になりすぎません。
「ゴージャスな花束は持ち帰るのが恥ずかしい……」というちょっとシャイな彼女にも、きっと喜んで受け取ってもらえるでしょう。
アガパンサス
花名はギリシャ語の「agape(=愛)」「anthos(=花)」が語源で、ヨーロッパでは愛や恋を象徴する花です。花言葉はどちらかというと“恋の告白”向きのように感じますが、「誠実な愛」「誠実な心」などは、プロポーズにも適しています。
「初めて恋をしたあの頃のときめきを思い出す」という意味を込めることもできますね。
切り花ではつぼみの状態で出回ることも多いようです。つぼみのままでも可愛らしいのですが、咲いた花を楽しみたい場合はすでに咲きかけのものを選ぶといいでしょう。
ヘリクリサム
ギリシャ語で「黄金の太陽」を意味する言葉が花名の由来。生花のときからカサカサと音がなるほど水分が少なく、花には独特の光沢があるのが特徴です。太陽を思わせる赤やオレンジがメジャーですが、ピンクや白など可愛らしい雰囲気の品種もあります。
花言葉は、ドライフラワーにしたあとも色や光沢が長続きすることから付けられました。
いつまでも変わらない愛や、色あせない幸せな思い出がこれからどんどん増えていくことを連想させる花言葉ですね。
プロポーズに最適な花の本数
それぞれの花に付けられたのとは別に、花束の本数別にも花言葉があります。プロポーズの定番である「108本のバラ」もこれにちなんでいるのですが、実はプロポーズに向いている本数は他にもあるのをご存じでしょうか。一部を抜粋してご紹介します。
- 1本:「あなたは私の運命の人」
- 4本:「一生愛し続けます」
- 9本:「いつまでも一緒にいてください」
- 11本:「あなたは私の最愛の人」
- 12本:「結婚してください」
- 40本:「永遠の愛を誓います」
- 50本:「恒久」「永遠」「偶然の巡り合い」
- 99本:「永遠の愛」「ずっと好きでした」
- 100本:「100%の愛」
- 108本:「結婚してください」
- 144本:「何度生まれ変わってもあなたを愛します」
「プロポーズの花束=100本や108本」というイメージが強いのですが、100本を超えると大きさも重さもそれなりのものになります。そのため、屋外デートで手渡しする場合や手に持って移動する場合は50本程度までが現実的です。
サプライズの演出でギリギリまで隠しておくなら、少ない本数の方が隠し場所には困りません。「プロポーズの花束は本数を多くして豪華にしなければいけない」ということはないのです。
上記の本数ならどれでもプロポーズに適しているので、演出プランに合わせて選んでみてください。
プロポーズの花束は必ず予約を
店頭での出回り時期もあわせてご紹介しましたが、流通量が多い時期でも花束は必ず事前に「予約」をしておきましょう。
花は生き物なので、育ち具合や売れ行きに合わせて仕入れる量を調整しています。そのため、予約無しで訪れた店で目当ての種類・色・本数の花を手に入れるのは非常に難しいのです。いざプロポーズ当日になって花束が用意できなかったら、プランが台無しになってしまいますよね。
旬の時期でも油断せず、どんなに遅くても2~3日前までには予約を済ませてください。通販の場合はさらに時間がかかることが多いので、注文前に発送予定日や日時指定ができるかどうかも忘れずにチェックしましょう。
さいごに
バラ以外でプロポーズに向いている花についてご紹介しました。花束は必ず事前に予約をして、万全の状態で当日を迎えましょう。あなたたち二人の未来が、幸せにあふれた素敵なものになることを祈っています。