卒寿は90歳の長寿祝いです。両親、祖父母、お世話になった先生・上司など、大切な人が卒寿を迎えたら、心を込めてお祝いメッセージを贈りましょう。書き方のポイントと贈る相手別の例文をご紹介します。
卒寿祝いメッセージの作成ポイント

卒寿祝いのメッセージをどんな内容にするか迷ったら、次の3点を意識して作成しましょう。
シンプルでわかりやすい内容にする
卒寿のお祝いメッセージは、一文を短めにまとめ、内容がストレートに伝わる分かりやすい言葉を使うようにしましょう。大人らしい巧みな表現よりも、飾らないシンプルなお祝いメッセージの方が心に響きます。
日頃の感謝や尊敬の気持ちを込める
メッセージの贈り物で一番大切なのは“気持ち”を伝えることです。「いつも〇〇してくれてありがとう」「〇〇なあなたを尊敬しています」など、お祝いの言葉とともに普段はなかなか言う機会がない気持ちを言葉にしてみましょう。
具体的なエピソードを加える
お相手との印象深い思い出や将来一緒にやりたいことなど、具体的なエピソードを加えるとオリジナリティがアップします。これまで一緒に過ごした時間を共有できるような何かがあれば、ぜひメッセージに織り込みましょう。
健康とさらなる長寿を願う言葉を織り込む
「人生100年時代」と言われるようになった今、卒寿を無事に迎えられる方の人数も増加傾向にあります。そこで、卒寿祝いのメッセージにはさらなる長寿や健康を祈る言葉を盛り込むのもおすすめです。これからも幸せで健やかな日々を過ごせるようにと願いを込め、前向きな言葉を贈りましょう。
卒寿のお祝いメッセージの注意点

大きく読みやすい字で書く
卒寿を迎える頃には目の不調を抱えている方が多いため、小さい文字では読みづらさを感じるかもしれません。ルーペや老眼鏡を使わなくても読みやすいように、なるべく線は太く、大きい字で書くようにしましょう。
また、印刷やアプリなどのデジタルメッセージよりも手書きの方がより喜ばれる傾向があります。「手書きの文字には自信がない」という方は以下の記事も参考にしてください。

ネガティブな話題は避ける
相手をいたわるつもりでも、病気や体調不良、老いによる衰えなどのネガティブな話題は好ましくありません。病気やケガで体調が優れない方の健康を願いたいときは、直接的な言葉は避け「穏やかで充実した日々になるように」といった表現に留めるのがおすすめです。
縁起の悪い表現を使わない
お祝いのシーンで贈るメッセージには、縁起が悪いとされる「忌み言葉」は使わないように注意しましょう。卒寿を迎える年代の方は昔ながらのしきたりや慣習に詳しい方も多いため、下記のような言葉は避けるように注意してください。
「卒」という漢字には「終える」「亡くなる」という意味が含まれるため、卒寿のお祝いそのものを縁起が悪いと考える高齢者の方も少なくないようです。
もちろん卒寿をお祝いすること自体は何の問題もありませんが、縁起が悪いと思われる可能性がある言葉は使わないように細心の注意を払いましょう。
【贈る相手別】気持ちが伝わる卒寿のお祝いメッセージ例文
ここからは贈る相手別に使えるメッセージの例文をご紹介します。例文はあくまで参考程度にとどめ、あなた自身の素直な言葉をプラスしてお祝いの気持ちを表現してみてください。
父・母へ
今日という日を一緒にお祝いできること、とても嬉しいです。
これからも変わらず元気でいてね。
また今度、家族全員で会いに行きます。
長い間、私たち家族を支えてくれて本当にありがとう。
これからもお父さんらしい笑顔と優しさで見守っていてください。
いくつになっても元気いっぱいな二人は私たち夫婦の憧れです。
まだまだたくさん恩返しをしたいので、これからも元気でいてね。
義父・義母へ
長年にわたって私たち家族を支えてくださり、本当にありがとうございます。
どうぞお体に気をつけて、これからもお元気でお過ごしください。
この大きな節目を一緒にお祝いできること、心から嬉しく思います。
穏やかで幸せな日々が末永く続くようお祈りしています。
長い年月を重ねても仲睦まじいお二人の姿は、私たち夫婦の目標です。
これからもお二人一緒に、元気で幸せな日々が過ごせますように。
祖父・祖母へ
いつもニコニコ笑顔で優しいおばあちゃんに会うとホッとします。
これからも一緒に楽しい思い出をたくさん作りたいから、いつまでも元気でいてね!
いつも元気いっぱいなじいじがもう90歳なんてびっくりです。
いくつになっても心も体も若々しいじいじのことを尊敬しています。
健康に気をつけて、これからも元気ハツラツなじいじでいてください!
いつも優しく見守ってくれてありがとう。
次の白寿も一緒にお祝いしたいから、二人とも体に気をつけて元気でいてね!
お世話になった上司へ
在職中にご指導いただいた日々の経験は私の大きな宝となっています。
今後ますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
退職後も趣味や地域活動にお力を注いでおられると聞き、〇〇様への尊敬の念がさらに深まりました。
どうぞこれからもお元気で、充実した日々が末永く続くようお祈り申し上げます。
現役時代に頂いた数々のご指導に心から感謝するとともに、今も変わらずお元気なご様子をお聞きし、私共一同大変嬉しく思っております。
どうぞお体ご自愛いただき、いつまでもお元気でお過ごしください。
恩師へ
この大きな節目をお祝いできること、とても嬉しく思います。
先生の長年にわたるご指導に、感謝の思いでいっぱいです。
〇〇先生の変わらぬご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
先生のもとで学び成長できたことは、私の人生において本当に貴重な経験でした。
先生の教えを胸に、これからも精進して参ります。
どうぞお体ご自愛いただき、末永くお元気でお過ごしください。
学生時代に〇〇先生から頂いたご指導のおかげで今の私があること、本当に感謝しております。
私も先生のような△△になれるよう、日々努力を重ねて参ります。
〇〇先生のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
施設の入居者へ
これからも私たちと一緒に素敵な思い出をたくさん作っていきましょう。
いつも明るく笑顔の〇〇さんに、スタッフも周りの人たちも癒やされています。
これからも楽しく穏やかな毎日を過ごせますように。
お体に気をつけて、いつまでもお元気な〇〇さんでいてください。
心の込もったメッセージで卒寿をお祝いしよう!
卒寿のお祝いメッセージは、電話やメール、プレゼントにメッセージカードを添えるなどさまざまな伝え方があります。家族や共通の知人と一緒にお祝いするなら、色紙などに寄せ書きをするのもおすすめです。