最近おしゃれな芳香剤として人気のディフューザーは、うっかり倒したり落としたりすると中身がこぼれてしまいます。こぼした場所によっては匂いやシミが気になってしまいますよね。今回は芳香剤をこぼした場所別の対処法をご紹介します。
こぼした芳香剤(ディフューザー)を放置するとどうなる?
芳香剤の中身の成分は製品によって異なりますが、多くはアルコールや香料、界面活性剤、油などが含まれています。そのまま放置しているとシミや色ムラができたり、匂いが染み付いて取れなくなったりしてしまうので、できるだけ早く対処するようにしましょう。
【場所別】こぼした芳香剤(ディフューザー)の対処法
もし芳香剤の液をこぼしてしまったら、できるだけ速やかに乾いた雑巾やキッチンペーパーなどで液を拭き取りましょう。しかし、それだけでは液体の成分を完全に取り除くことはできません。こぼした場所・モノに合わせた対処が必要です。作業中は窓を開けてよく換気をし、手指の肌を保護するためにゴム手袋をはめましょう。
フローリング
フローリングにこぼした場合は、色や香りが取れるまで水拭きを繰り返します。お湯や薄めた中性洗剤でもかまいませんが、元の色が抜けたりしないか目立たないところで試してから使いましょう。
なお、フローリングに白いシミができてしまった場合、それは汚れではなくワックスの剥離によるものです。拭いても取り除くことはできないので、この場合は一度市販のワックス剥離液でワックスを剥がし、再度ワックスをかけ直すと目立たなくなります。
壁紙
壁紙にこぼした場合は、水拭きと乾拭きを繰り返します。水で濡らしたタオルなどで壁紙に付いた液体を吸い取り、さらに乾拭きで残った水分を吸い取るイメージです。ただし、濡らしすぎると壁紙が剥がれてしまうおそれもあるため、やり過ぎは禁物。残ってしまったのが匂いだけなら、長くても数ヶ月すれば自然と消えていきます。
衣類
水洗い可能な衣類なら自宅で洗濯できます。使用可能な洗剤の種類や水の温度は、衣類の洗濯表示をよく確認してください。漂白剤が使える生地の場合は、酸素系漂白剤を一緒に使うとさらに効果的です。
- 洗面器やバケツに洗濯用洗剤と水またはぬるま湯を入れ、洗剤をよく溶かす
- 芳香剤の付いた衣類を入れ、全体に洗濯液を染み込ませるようにやさしく手で押し洗いする
- そのまま20分程度つけ置きする
- 匂いが取れるまで1~3を繰り返す
衣類の素材などによって色落ちすることがあるので、つけ置き時間は様子を見て決めましょう。水洗い不可の衣類にこぼしてしまった場合、自力でキレイにするのは困難です。時間が経つほどシミが残る可能性が高まるので、できるだけ早くクリーニングに出しましょう。
芳香剤の液体は油性の汚れです。慌ててこすると汚れが広がったり落ちにくくなったりするおそれがあるので、落ち着いて対処しましょう。
- 汚れた部分の下に雑巾など不要な布を敷く
- アルコール、ベンジン、除光液などを染み込ませたタオルで上からたたき、汚れを下の布に移す
- 匂いや汚れが薄くなるまで、タオルと下敷き布を数回取り替えて繰り返す
家具などを置いていて簡単にめくれない場合は、表面からアルコールなどを染み込ませたタオルを当ててトントンとたたくようにして液体を吸い取ります。
残った匂いが気になる場合は、こぼした部分に重曹を振りかけて数日置いてみましょう。重曹には湿気や不快な臭いを吸い取る作用があるため、カーペットに染み付いた匂いを取り除く効果が期待できます。数日経ったら掃除機で吸ったりホウキではいたりして片付ければOKです。
ベッド・布団
寝具にこぼしてしまった場合、まずは洗濯表示を確認して水洗いできるかどうか確認しましょう。大きなスプリングマットレスやウレタン入りのマットレスは丸洗いできないため、たたき洗いが基本となります。
中まで染み込んでしまった汚れを吸い取るのは困難なので、匂いが気になって寝られないほどであれば買い替えも検討しましょう。
- 薄めた中性洗剤を染み込ませたタオルを軽く絞り、汚れた部分を上からたたく
- 乾いたタオルで水分を吸い取る
- 1~2を汚れが取れるまで繰り返す
車の中
車の中にこぼした場合、エアコンダクト以外の場所は水拭きできます。レザーシートはゴシゴシこすると傷めてしまうおそれがあるので、やさしく丁寧に拭き取りましょう。
- シートクリーナーまたは薄めた中性洗剤をタオルに染み込ませ、汚れを拭き取る
- 拭き残しがないように繰り返し水拭きする
- 窓を開けて車内を十分乾燥させる
取りきれなかった場合は専門のクリーニング業者へ
こぼしたところがシミになってしまったり、ベタベタがどうしても取りきれなかった場合は、潔くプロにおまかせしましょう。
匂いについては、どんなに長くても数ヶ月程度で消失します。目に見える汚れなどが残っておらず、日常生活に支障がないレベルの匂いならば時間に任せるのも手です。
芳香剤はこぼしてしまうと後始末が大変なので、置き場所に十分気をつけて楽しみましょう。