結婚10周年の節目を「錫婚式(すずこんしき)」と呼びます。呼び名に込められた意味と、お祝いにぴったりな錫製品の魅力についてご紹介します。
「錫婚式」の意味・由来
錫婚式という呼び名には「10年の月日を経て、錫のように柔軟で美しい夫婦になった」という意味が込められています。錫と同じく柔らかさと美しさを併せ持つ「アルミ」にちなんで「アルミ婚式」と呼ばれることもあります。
金や銀などのメジャーな金属に比べて錫はあまりなじみがないと感じる人も多いかもしれませんが、錫はアクセサリーや食器類、インテリア雑貨などにも使われている身近な素材です。
錫婚式のお祝いに人気のアイテム
- 錫製品
- アクセサリー
- フラワーギフト
- 財布や腕時計などのファッション小物
- インテリア雑貨などの記念品
- ペアギフト
結婚記念日の定番であるフラワーギフトのほか、「錫婚式」という呼び名にちなんだ錫製品も人気が高いアイテムです。錫はアクセサリーやインテリア雑貨、タンブラーなどの食器類にも使われているので、錫製品にこだわっても多くの選択肢から探すことができるでしょう。
結婚10周年という大切な節目のお祝いですから、記念品として長く形に残せるようなものや、今後の生活に役立つような実用品を選ぶのがおすすめです。
錫製品の特徴・メリット
錫を使用した製品には次のような特徴があります。
優れた熱伝導性
錫は熱伝導性に優れた金属です。錫製のグラスに冷えたビールや冷酒を注ぐとあっという間にグラスもキンキンに冷え、心地よい冷たさが長時間続きます。
ただし、熱いものを入れると錫の器も非常に熱くなってしまうため、熱燗などを楽しむ際は火傷に十分注意しましょう。
浄化作用・抗菌性
錫は分子構造が粗く、水やお酒を錫の器に入れると不純物を吸着し、風味をまろやかにする効果があります。さらに抗菌性にも優れており、まだ科学が発達していない時代から「錫の盃は酒の毒を消す」「錫を入れた水は腐らない」などといわれ、衛生面で優れていることが知られていました。
錆びにくい性質
錫は金属の中でも非常に錆びにくいのが特徴です。空気中でも水中でも酸化しにくいため、見た目の変化が少なく長期間美しい光沢を保ちます。
錫婚式のお祝いにかける金額
結婚記念日のお祝いにかける金額は「結婚年数✕1万円」が相場といわれています。この式に当てはめると、錫婚式の予算はおおむね10万円程度です。
錫婚式は10年という節目の年でもあるため、プレゼントを贈り合うだけでなく、旅行に行ったり高級店で外食したりと、他の結婚記念日よりも盛大にお祝いする人も多いようです。それぞれのご家庭のお財布事情に合わせ、節目のお祝いにふさわしい過ごし方を考えてみましょう。
錫婚式を日頃の感謝を伝える機会に
10年という大きな節目を円満に迎えられるカップルは、決して多くはありません。これまでの結婚生活を振り返り、お互いに「いつもありがとう」「これからもよろしく」の気持ちを伝え合う機会としてみてくださいね。