頑固な汚れも簡単!ステンレスタンブラーの洗い方

頑固な汚れも簡単!ステンレスタンブラーの洗い方

熱い飲み物も冷たい飲み物も、長時間温度をキープしてくれる便利なステンレスタンブラー。最近ではマイボトルを持つ方も増えてきていますが、お手入れをきちんとしてあげることで衛生的にも見た目的にもきれいに使うことができます。

今回はステンレス製タンブラーの正しい洗い方と、お手入れする際の注意点についてご紹介します。

お手入れで使ってはいけないもの

最初に、お手入れで使うとサビが出たりタンブラーの品質を落としたりする原因になってしまうNGグッズをご紹介します。普段の家事で活躍する便利なものばかりですが、タンブラーのお手入れには使わないように気をつけてくださいね。

塩素系漂白剤

ガンコな汚れを落とすときに重宝する塩素系漂白剤ですが、ステンレスなど金属製のタンブラーに使ってしまうとサビの原因になります。ステンレスタンブラーに漂白剤を使う場合は必ず「酸素系漂白剤」を選ぶようにしてください。

たわし・研磨剤入りのスポンジ

ステンレス製タンブラーに傷が付くと、サビが出たり保温・保冷機能が下がったりする原因になります。傷に入り込んだ菌はニオイの元となり、衛生的にも良くありません。

また、水で濡らしてこするだけでさまざまな汚れを落とせるメラミンスポンジ(商品名は「激落ちくん」などが有名です)は、研磨剤入りのスポンジなので、目に見えない細かい傷がたくさんできてしまいます。タンブラーのお手入れで使うスポンジは、研磨剤が入っていない柔らかいものを使いましょう。

食器乾燥機

食器乾燥機の中は高温になるので、熱で形がゆがんでしまいます。中身のモレや保温・保冷機能が落ちる原因となりますので、洗い終わったタンブラーは乾燥機には入れずに乾かしてください。

毎日のお手入れ・洗い方

タンブラーは使い終わったらその日のうちに洗いましょう。毎日きれいに洗うことでしつこいニオイや汚れがつきにくくなり、衛生的にも安心して使えます。

食器用中性洗剤を使う

食器用中性洗剤を使う

タンブラーにはステンレス・プラスチック・樹脂などいろいろな素材のものがありますが、どのタンブラーにも安心して使えるのが中性洗剤です。

酸性・アルカリ性の洗剤はタンブラーを痛めてしまう可能性があるので使わないようにしましょう。ゴムパッキンやフタなどが付いているタンブラーの場合、分解できるパーツは全て取り外してひとつひとつ洗います。

柔らかいスポンジで優しく洗う

柔らかいスポンジで優しく洗う

研磨剤の入っていない柔らかいスポンジで優しく洗います。容量が大きくて細長いタンブラーを洗う場合には、ボトル用の細長いスポンジが使いやすいです。

タンブラーの洗い方で大切なのは、傷を付けないようにすること。特にステンレス製タンブラーの場合は、傷が付くとサビが出てしまったり保温・保冷機能が落ちてしまったりする原因になります。

柔らかいスポンジでもゴシゴシ力を入れてこすると傷になってしまうので、優しくこすって落ちない汚れは後述のお手入れ方法を参考にしてください。

しっかり水気を切り乾燥させる

しっかり水気を切り乾燥させる

乾いた布などで水気を拭き取り、しっかり乾燥させましょう。水分が残っていると、せっかくきれいに洗えていてもカビや水垢汚れの原因になってしまいます。

こすっても落ちない頑固な汚れを取る方法

スポンジでこすっても落ちないガンコな汚れは、汚れの種類によって落とし方が変わります。毎日洗っていても出てくる気になる汚れは、月1くらいの頻度でお手入れしてあげましょう。

染み付いた茶渋の取り方

お茶やコーヒーでできた茶渋汚れには、重曹または酸素系漂白剤を使います。今回は100均で手に入る粉末タイプの酸素系漂白剤を使用しました。

1.40℃~50℃くらいのぬるま湯とスプーン1杯分の酸素系漂白剤を本体に入れる

2.そのまま30分程度つけ置きする

3.水でよくすすぐ

汚れが落ちてきれいになりました!フタ・パッキンがあるタンブラーの場合は、ボウルやタッパーを使って同じようにつけ置きします。

フタを閉じたままだと内部の圧力が上がって大変危険なので、分解できないタイプのタンブラーでも必ずフタは開けたままにしておいてください。

斑点状の赤い汚れ(赤サビ)の取り方

赤サビにはお酢が効果的です。10%程度の濃度(水1Lにお酢100ml程度)にした酢水を注ぎ、30分程度つけてから洗い流します。

内側のザラザラした汚れ(カルシウム)の取り方

ザラザラしたカルシウムの沈着汚れには、クエン酸を使います。同じく10%程度の濃度(水1Lにクエン酸100g程度)にしたクエン酸水を注ぎ、約3時間つけてから洗い流します。

ステンレスタンブラーに入れてはいけない飲み物

日ごろのお手入れ方法も大切ですが、普段の使い方ひとつで劣化させてしまうこともあります。より長持ちさせるために、入れるとNGな飲み物をチェックしておきましょう。

スポーツドリンクや果汁入りジュース

これらは酸性の飲み物なので、ステンレスなど金属製のボトルに入れてしまうとサビの原因になります。最近では「スポーツドリンクOK」の専用ボトルも出てきていますが、入れたまま長く放置すると傷んでしまうので必ずその日のうちに洗うようにしてください。

炭酸飲料・ドライアイス

炭酸飲料そのものが酸性であることが多いのも理由のひとつですが、特にフタができるタンブラーの場合は炭酸ガスの圧力が原因で「フタが開かなくなる」「中身が吹きこぼれる」「ボトルが破裂する」などの故障につながる可能性があります。ドライアイスも同じく内部の圧力が上がって危険なため入れないようにしてください。

みそ汁やスープ

みそ汁やスープなど、塩分が多く含まれる飲み物はサビの原因になります。お弁当用など出先でスープ類を飲みたい場合は、専用のスープジャーを使いましょう。

牛乳などの乳飲料

牛乳やヨーグルトなどの腐りやすい飲み物も避けた方が安全です。タンブラーの保冷機能は便利ですが、長時間持ち歩く場合に腐敗を防ぐほどの力は残念ながらありません。また、腐敗した飲み物を放置しているとガスが発生するため、炭酸飲料やドライアイスと同じ問題が起きる場合があります。

カフェオレやカフェラテをタンブラーで持ち歩きたい方もいらっしゃるかもしれませんが、出先でその都度購入して飲むようにしましょう。

さいごに

正しい洗い方でお手入れすれば、お気に入りのタンブラーを長く清潔に使うことができます。今回ご紹介した酸素系漂白剤やクエン酸は掃除や洋服の汚れ落としにも使える便利グッズなので、手元にない方はこの機会に購入しておくのがおすすめです。