「タンブラーと水筒ってなにが違うの?」「どちらを選んだらいいんだろう?使い分け方も知りたい」と、そう思うのは珍しくありません。同じような意味で使われることも多いので、気になる人もいるでしょう。
そこで今回はタンブラーと水筒の違いを徹底的に解説します。単純なタンブラーと水筒の定義の違いだけでなく、使い分け方からおすすめ商品までご説明します。最後まで読めば、もっと便利に使いこなせて、毎日が快適になるはずです。
タンブラーと水筒の違いは「密閉性」
水筒の定義は「飲料水などを入れて持ち歩くための容器(引用:消費者庁)」とされています。しかしタンブラーの明確な定義は存在しません。
それでは、どのように区別しているのか。結論からお伝えすると、タンブラーと水筒の違いは「密閉性」にあるとされています。一般的なタンブラーは、フタ付きのものでさえ完璧に密閉できませんが、水筒は完全密閉できます。
つまりフタの有無にかかわらず、完全密閉であるものを水筒、そうでないものをタンブラーとして区別しているのです。ここでは、両者の特徴を紹介し、その違いについてさらに深く解説していきましょう。
タンブラーの特徴
タンブラーとは、飲み口が広い、筒状の容器のことです。通常のガラスコップや陶器製品と比較して保温・保冷機能に優れており、長時間適温を維持できるのが魅力です。持ち手付きやフタ付きなど形状もさまざまで、使い分ければどんなシーンでも活躍します。
さらに最近では使用されている素材も多種多様で、ひとくちにタンブラーといっても製品ごとにメリット・デメリットは異なります。素材の種類とその特徴については、下記のとおりです。
素材 | メリット | デメリット |
ステンレス製 | 抜群の保温・保冷性能。表面が熱くなったり、結露したりせず使いやすい | シンプルなデザインのものが多い |
プラスチック製 | 軽量で安価。デザインが豊富なので選択肢が多い | 保温・保冷性能がステンレスやセラミックよりも劣る |
セラミック製(陶器) | 高級感のある質感と安定感のある重量を持つ | 割れやすい。吸水性があり、乾燥させないとカビが生える |
水筒の特徴
水筒とは、携行することを前提に作られたフタ付きの容器のことです。現代では、二重の真空構造により保温・保冷性能を高める「魔法瓶」タイプが主流となりました。また素材もステンレスを始めとする金属を採用している製品が大半です。
タンブラーと比較して、携行性と密閉性を重視する分、素材の選択肢は少なめです。しかし飲み口の形状については、フタをそのままコップにできるタイプやストロータイプ、直接口を付けるタイプなどが販売されています。
適材適所で!タンブラーと水筒の使い分け方
一番の違いは密閉性にあるタンブラーと水筒。どちらも一長一短であるため、適材適所で使い分けるのがポイントです。そこで、それぞれの使い方と活躍するシーンをご紹介します。実際に自分や友人が使用する光景を想像しながら、読み進めてみてください。
タンブラーの使い方・活躍するシーン
タンブラーは完全密閉できないため、長距離の持ち運びには向いていません。そのため、タンブラーを利用する場所は、現地で飲み物を注げる「屋内」が理想です。たとえば、次のようなシーンが想定されます。
- コーヒーサーバーが設置してあるオフィス
- いつでも買い置きの飲み物を注げる自宅
- マイボトルの持参が可能なカフェ
保温・保冷性能が高いので、長時間の歓談や仕事、勉強においても飲料の適温を維持でき、快適に過ごせます。フタ付きタイプであれば、タンブラーを倒して机上の電子機器やノートに飲料をこぼす可能性も少ないでしょう。
また最近の大手チェーン店のカフェでは、マイタンブラーの持参による値引きを実施しているところも。ゴミになる容器やストローを削減できるので、地球温暖化などの環境問題に配慮した、エコ活動にもつながります。
タンブラーは「屋内で気軽に利用するシーン」において大活躍するでしょう。
水筒の使い方・活躍するシーン
水筒は完全密閉できるので飲料がこぼれる恐れはなく、長距離・長時間の持ち運びに最適です。そのため、水筒を利用する場所は「屋外」が理想です。たとえば、次のようなシーンが想定されます。
- こまめな水分補給が必要なスポーツ
- お弁当と一緒に楽しむピクニック
- リュックに入れて持ち運ぶ登山
保温・保冷性能が高いので、屋外の温度変化を気にする必要はありません。さらに密閉性も高いので、リュックやポーチに入れて運んだとしても、液漏れの心配は無用です。
水筒は「屋外で持ち運んだり、長時間使用したいシーン」において大活躍するでしょう。
タンブラーと水筒の選び方!どっちを買うべき?
タンブラーと水筒は用途や場所ごとに使い分けることで、それぞれの長所を最大限引き出せます。購入を検討しているなら、慎重に選ぶべきでしょう。
そうなると、どちらを選ぶべきなのか、悩んでしまう人もいるかもしれません。そこで失敗しない買い物のためにも「どんな人にどちらがおすすめなのか」を紹介しましょう!
タンブラーがおすすめな人
タンブラーは、保温・保冷性能が高くて、素材やデザインの種類が豊富です。ただし密閉性が水筒より低いので、持ち運びに向きません。以上の特徴を踏まえると、タンブラーの購入がおすすめな人は下記のとおりです。
- 会社のオフィスにコーヒー・ウォーターサーバーなどが設置してある
- 自宅でゆっくりくつろいだり、テレワークをしたりと在宅が多い
- お気に入りのカフェで、お気に入りのタンブラーを利用したい
タンブラーは汎用性が高いので、さまざまなシーンで活躍するでしょう。また手ごろな価格や、かさばらない特徴から、プレゼント商品としても人気を集めています。
水筒がおすすめな人
水筒は、保温・保冷性能が高いうえに、密閉性が高いので持ち運びに向いています。しかしタンブラーよりもバリエーションが少なく、大きくて重たいのが弱点です。以上の特徴を踏まえると、水筒の購入がおすすめな人は下記のとおりです。
- 部活動や趣味で、スポーツを頻繁にする
- アウトドアの趣味を持ち、屋外の水分補給が多い
- 節約のために自宅に置いてある飲料を持ち運びたい
水筒は基本的に持ち運びや屋外での利用を目的に購入するべきです。屋内で使うこともできますが、扱いやすさを考えたらタンブラーに軍配が上がります。もちろん好みの問題もあるので、水筒を屋内で使う選択肢も悪くないでしょう。
まとめ
タンブラーと水筒の違いは「密閉性」にあるため、持ち運んで使うことが多いかどうかで向き不向きが異なります。ぜひ本記事の内容を参考に、あらためて意識して使いこなしてみてください。