おしゃれなインテリアのひとつとして、観葉植物を取り入れているご家庭が多いですよね。実は、観葉植物にはインテリアとしての役割以外にもさまざまな効果があることが知られています。今回は観葉植物によって得られるメリットと、長く楽しむための注意点についてご紹介します。
観葉植物とそうでない植物の違い
観葉植物とは、その名の通り「葉を観賞する」ことを目的として栽培される植物を指します。花を咲かせたり実がなったりする種類もありますが、メインで楽しむのは「葉」の部分で、色・形・模様などを見て楽しむものです。観葉植物の多くはわずかな日光でも生育できる『耐陰性』があり、一般的な植物よりも室内で育てるのに適しています。
観葉植物のメリット6つ
観葉植物の魅力は美しい見た目だけではありません。代表的なメリットには次のようなものがあります。
- おしゃれなインテリアとして楽しめる
- 空気がキレイになる
- 快適な湿度を保ってくれる
- 疲労回復・リラックス効果が得られる
- 風水・花言葉で運気アップ
- 生きものを育てる喜びを味わえる
おしゃれなインテリアとして楽しめる
グリーンはさまざまな色と相性のいい『アースカラー』のひとつ。観葉植物はどんなテイストのお部屋ともやさしくなじむインテリアとして楽しめるのが魅力です。ともすれば殺風景に見えがちなシンプルなお部屋も、ワンポイントとして観葉植物があるだけでおしゃれな雰囲気が漂います。
空気がキレイになる
植物は他の生きものと同じように“呼吸”をしていることはよく知られています。人間とは逆で二酸化炭素を吸って酸素を吐くのですが、このとき二酸化炭素と一緒に空気中の有害物質も吸収してくれるのがポイント。
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドや排ガスに多く含まれる窒素酸化物なども、観葉植物が吸ってキレイにしてくれます。観葉植物は、いわば『天然の空気清浄機』です。
快適な湿度を保ってくれる
植物は呼吸のとき、空気と一緒に水分も吸ったり吐いたりしています。お部屋の湿度が低いときは根から吸い上げた水分を葉から発散し、逆に湿度が高すぎるときは葉の気孔から水分を吸ってくれるのです。
この調湿効果によって、植物にとっても人間にとっても快適な40~60%程度の湿度を保つことができます。加湿器では湿度を上げることしかできませんが、観葉植物なら常に快適な空間がキープできるというわけです。
疲労回復・リラックス効果が得られる
観葉植物の多くは鮮やかな緑色です。色彩心理学において、「緑色」には心や身体の疲れを癒やすリラックス効果があると言われています。この効果は気持ちの問題だけではなく、科学的にも実証されているものです。
観葉植物が視界に入るグループと入らないグループに分けてストレス負荷をかけたところ、観葉植物が視界に入るグループはストレスホルモンの増加率が減少したという研究結果もあります。
(参照:屋内空間における植物のストレス緩和効果に関する実験)
さらに、植物は害虫などの天敵から身を守るために『フィトンチッド』という成分を発散しています。フィトンチッドは、人間にとっては『天然のアロマテラピー』。脳内のα波の発生を促して心身をリラックスさせてくれるのに加え、殺菌・消臭・防カビなどの嬉しい効果もあります。
風水・花言葉で運気アップ
風水では、観賞植物には家やオフィスといった建物のパワーを補う力があると言われています。金運・仕事運・恋愛運など、願いに合わせて置く方角を決めればさらなる運気アップが見込めるでしょう。
また、観葉植物の中には素敵な『花言葉』を持つものもたくさんあります。育てやすさと花言葉の両面から観賞植物として人気が高いのは次のようなものです。
- ポトス:「永遠の富」「華やかな明るさ」
- パキラ:「快活」「勝利」
- ドラセナ:「幸福」
- アイビー:「誠実」「友情」「永遠の愛」
- ガジュマル:「健康」
- モンステラ:「壮大な計画」「嬉しい便り」
- テーブルヤシ:「あなたを見守る」
- サンスベリア:「永久」「不滅」
- フィカス(ゴムの木):「永久の幸せ
生きものを育てる喜びを味わえる
水やりなどのお世話を通じて、生きものを育てる喜びが味わえます。特に緑の少ない都心部やペット不可の住宅にお住まいの方、小さなお子さんがいるご家庭におすすめです。
観葉植物をデスクに置くことで得られる効果
観葉植物によって得られるメリットを『グリーンアメニティ(緑の快適性)』といいます。観葉植物のメリットが広く知られてきていることもあり、オフィスデザインの専門家の間で観葉植物が必須アイテムになりつつあるそうです。観葉植物をデスクに置くことで得られる具体的なグリーンアメニティは、大きく分けると次の3つがあります。
- 眼精疲労・ドライアイの軽減
- ストレス緩和
- 生産性の向上
心身の状態が改善されることで、仕事の能率がアップしたり、目の前の課題に前向きに取り組めるようになったりする効果が見込めます。
「仕事に集中できない」「毎日パソコンとにらめっこで目がツラい」といったお悩みがある方は、観葉植物の効果で改善できるかもしれません。卓上サイズの小さな観葉植物を、デスクまたは仕事中視界に入る場所に置くのがおすすめです。
観葉植物の注意点・デメリット
観葉植物には多くのメリットがある反面、実際に育てるにあたって注意点もいくつかあります。お部屋に観葉植物を取り入れる前に、ひと通りチェックしておきましょう。
お世話が面倒
観葉植物も生きものですから、犬や猫ほどではないにしてもお世話の手間は少なからずかかります。あまり手間のかからない初心者向けの品種も多くありますが、そうは言っても完全にほったらかしにするわけにはいきません。
反対に水やりをしすぎても根腐れを起こして枯れてしまうため、そういった気配りが面倒だと感じる人もいるでしょう。また、好みの形や大きさを維持するためには剪定など定期的なメンテナンスが必要になります。
置き場所に注意が必要
観葉植物の多くは耐陰性があるため、室内で飾ることに適しています。とはいえ、まったく日が差さない日陰に置きっぱなしにしていいわけではありません。仕事用デスクに長期間置いたままにしていると、日光不足になってしまう可能性が高くなります。
日光不足に陥ると病気になったり、葉や茎がひょろひょろと必要以上に伸びて弱々しくなってしまう「徒長」が発生したりするので注意が必要です。少なくとも週に1日、できれば週3日以上は日当たりの良い窓辺などに置いて数時間日光浴させてあげるといいでしょう。
また、風通しが悪いと鉢の中に湿気がたまってカビの原因になるため、日当たりと風通しに気をつけて置く場所を決める必要があります。
虫が湧く可能性
観葉植物を一般的な培養土で育てる場合、土に産み付けられた虫の卵が孵化したり外から風に乗って侵入してきたりして虫が湧いてしまうことがあります。
人間にとって不快なのはもちろん、葉の汁を吸うハダニやアブラムシは放置していると植物が枯れてしまうことも。見つけたら速やかに駆除する必要があります。
処分に困る
うっかり枯らしてしまったり、引っ越しなどで手放すことになったりした場合は何らかの形で処分する必要があります。
「捨てる」以外の方法としては「フリマアプリなどで売る」「欲しい人に譲る」などがありますが、引っ越しなどの日程が迫っていると引き取り手を探す余裕もないかもしれません。枯れてしまったならまだしも、まだまだ元気なのに人間の都合で捨ててしまうのは罪悪感があるという人もいるでしょう。
また、ゴミに出す場合は植物・土・鉢(プランター)をきちんと分別しなければいけません。お迎えする前に、不要になったらどうやって処分するかも考えておく必要があります。
リラックス効果を求めるならフェイクグリーンでもOK!
お世話が面倒になったり、処分しなければならなくなったりしたら、リラックスどころかストレスになって逆効果になってしまうかも……。そんな不安がある方にもおすすめなのが、お世話要らずで楽しめるフェイクグリーンです。
吸湿効果や空気清浄効果はないものの、最近は間近で見ないと本物と見分けがつかないほど精巧に作られたものも多く、「緑色のインテリア」としてなら十分効果が見込めます。
土を使わず水やりの必要もないため、虫やカビの心配もほとんどありません。全く日が差さない日陰や水回りに置けるのも大きな魅力です。
さらに、『CT触媒』加工されたフェイクグリーンなら、本物の植物と同じような空気清浄効果も期待できます。長期間家を空けることが多い方やズボラさんにもおすすめです。
「お部屋に緑がある生活に憧れるけど、ちゃんとお世話ができるか不安」という方は、まずは気軽に置けるフェイクグリーンから始めてみましょう。本物の観葉植物と同じような効果があり、光のない場所でも力を発揮できる『CT触媒』加工のものがおすすめです。
怪しい?効果ない?CT触媒の観葉植物で得られる効果と光触媒との違い初心者はフェイクグリーンで「緑のある暮らし」を始めよう!
観葉植物には心身に良い効果がたくさんあることがお分かりいただけたでしょうか。お世話いらずのフェイクグリーンなら、初心者でも気軽に取り入れられます。日頃の疲労感やストレスにお悩みなら、まずはお手軽なフェイクグリーンで「緑のある暮らし」を始めてみてください。